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8月, 2023の投稿を表示しています

下北沢アーツで黒坂祐展「そっぼを向く絵」を観る

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( 某日。 午前中ずっと作業をする。 午後用事があり外出する。 途中下北沢駅で下車する。 下北沢アーツ に立ち寄り、開催している 黒坂祐 個展「 そっぽを向く絵 」を観る。 今年の2月に Katsuya Susuki Gallery で行われた個展を観に行ったことは、エントリー「 黒坂祐 個展「眺めと⾒分け」を観る 」で記した。今回の個展と時期を重ねて、三宿にある Sunday Cafe Art Restaurant でも個展「 まちがった絵 」を開催のようだ。4ヶ月以内に3つの個展。極めて精力的に活動している。そのように活動できる状態にあるということなのだろう。 Katsuya Susuki Gallery での個展の時には、木製のパレットとして使用しかつそのまま絵になるかどうかを試すような作品、が展示されていた。今回は同作品に加えて、本物のパレットが壁に垂直に設置・展示されている。 ギャラリストさんによると、画面上部、中央よりやや右側に空色・シアンの釣り人らしき人間フィギュアが加えられているのを除けば、パレットそのままとのことだった。小さくてわかりにくいけれども。 正面から観ることができないような、壁の上部に設置されている作品。作品を見上げるしかなく、撮影も下方からのものになる。 アトリエ内でもこのような上の位置に絵画を掛けていることがあり、作家さんのアイディアで個展でもアトリエの在り方に倣って設置した、とはギャラリストさんの言。 珍しく多様な色彩を使用した大きめの作品。どの色彩も明度が低い。 面白くて近づいたり遠ざかったりしながらじっくり観る。 ギャラリストさんの話によると、ここ1、2年で作家の制作環境が変わったようだ。 ⿊坂祐 個展「眺めと⾒分け」を観る 」でも記したように、作家情報なしで作品画面だけ見れば別の人の作品だと思ったであろう程度に、最近の画面・モチーフが以前のそれとは異なっていると感じていた。作品の変化と制作環境の変化の時期はほぼ一致している。おそらく両者には関連があるのだろう。 Jesse Van Ruller & Bert Van Den Brink, In Pursuit などを聴く。 用事を終えて帰路に着く。 6:00 起床。NY市場終値をチェックする。金利、景気、インフレ、金融不安、為替。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンと

紫陽花の色変化を見て、ウィリアムモリス 珈琲&ギャラリーで烏丸京展を観る

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( 某日。 午後早い時間に横浜に用事があり11時前に家を出る。 横浜の用事途中で、装飾花部分の色が徐々に青紫に変化している紫陽花を見る。日に日に色が変わっていくのだろう。 すぐそばには鮮やかなマゼンタに近いピンク色の小さな花が咲いていた。 無事横浜での用事を終える。 Sebastián Macchi, Claudio Bolzani, & Fernando Silva, Luz De Agua - Otras canciones   を聴きながら移動する。 渋谷に着き、いつものようにウィリアムモリス 珈琲&ギャラリーに立ち寄る。いつものようにモカを飲みオーナーさんとお話ししながら、今月の展示である 烏丸京 銅版画 (メゾチント) 展を観る。 『古池や河頭飛び込む水の音』カラーメゾチント 雁皮刷り 花のモチーフ 『マフラーの男』メカニックなモチーフ 『平等院鳳凰堂』(メゾチントに手彩色)、など 他にも兎が描かれた作品、仏像が描かれた作品などが展示されている。どんなモチーフでも作品にできるかのようだ。 オーナーさんからあるものを頂戴する。非常に助かります。いつもありがとうございます。 以前同席して小冊子を下さった作家さんが同席していた。今回も小冊子を頂戴する。ありがとうございます。 帰宅する。 6:00 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら作業。 ゆっくり腕立て伏せ10回x 7セット、合計70回。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、亜鉛 (Dear-Natura, 14mg)、ルテイン、ゼアキサンチン、コリンサプリ6錠、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。 ストレッチ。ホットココア (オーガニック、非アルカリ処理)。 外出。 帰宅。 生のピーカンナッツを食べて第2食目の代わりとする。 作業。音楽。 マグネシウム (にがり顆粒 1g) を摂取、coconut oil pulling、軽くストレッチ、

書籍を3冊購入しブラジル音楽を聴く

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( 某日。 終日作業。合間にAmazonで書籍を3冊購入する。 1冊目はAndy Clark が5月に出した新刊 The Experience Machine: How Our Minds Predict and Shape Reality (Pantheon, 2023) 。  Andy Clark の書籍は Supersizing the Mind: Embodiment, Action, and Cognitive Extension (Oxford University Press, 2010) と  Surfing Uncertainty: Prediction, Action, and the Embodied Mind (Oxford University Press, 2015) を読んでいた。新刊は後者をさらに発展させたもののようだ。 脳は予測機械であるというアイディアは、Jakob Hohwy, The Predictive Mind (Oxford University Press, 2014) を出版直後に読んで知ったのだった。非常に刺激的な読書だったと記憶している。 今回の書籍も同じ路線の議論で、違いは最近の研究成果が盛り込まれていることなのだろう。 2冊目は Sean M. Carroll の The Biggest Ideas in the Universe: Space, Time, and Motion (Dutton, 2022).  Sean Carroll も  The Big Picture: On the Origins of Life, Meaning, and the Universe Itself (Dutton, 2016) と  Something Deeply Hidden: Quantum Worlds and the Emergence of Spacetime (Dutton, 2019) の2冊を読んでいる。どちらも良い読書だったと記憶する。 今回購入の書籍は3部作予定の第1作目のようだ。読了した2冊の内容がさらに深められ新たな議論も付加されているのだろう。楽しみ。 購入した3冊目は、ユハニ・パッラスマー「 建築と触覚: 空間と五感をめぐる哲学 」(草思社、2022)。 フィンランドの建

よみた屋で古書を買い、林明日美さん個展を観る

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( 某日。 食料品の買い出しのためお昼前に外出する。  買い物を終える。せっかく外出したのでどこかに立ち寄ってから帰路に着くことにする。 よみた屋 に行きしばし店内の古書をいろいろと見る。 アンリ・フォション「 フォルムの素描家 レンブラント 」(彩流社) と、先頃亡くなられた海野弘さんの「 海野弘コレクション2 新版  都市風景の発見  日本のアヴァンギャルド芸術 」(右文書院) の2冊を購入する。それぞれ500円、800円。 続いて西荻窪の Face To Face Gallery にお邪魔する。開催中の 林明日美  個展「 月の家におばけはいない 」を観る。新作のメゾチント作品を中心に、近作、ミニアチュール作品、水彩、同ギャラリーで最初に展示した2013年の銅版画作品、が展示されている。 銅版画メゾチント モロッコに滞在制作した際、彼の地の光と色彩に影響を受け書き始めた水彩シリーズの1枚。 ギャラリストの方とお話をしながら観る。 ギャラリーを出て 古書音羽館 に寄る。購入するか迷った書籍があったが結局購入せず。 Bill Evans & Jim Hall, Undercurrent を聴きながら帰宅する。 短いけれども充実した外出の時間だった。 5:30 起床。 グラス一杯の水を飲んでシャワーを浴びる。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら読書。 スロージョギング。ゆっくり腕立て伏せ10回x 7セット、合計70回。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、亜鉛 (Dear-Natura, 14mg)、ルテイン、ゼアキサンチン、コリンサプリ6錠、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。 ストレッチ。作業。外出。 帰宅。 15:30-16:00  第二食。自炊。ビタミン C (L- アスコルビン酸   1.5g)  を摂取。 無糖ホットココア ( オーガニック、非アルカリ処理のパウダーをお湯で溶いたもの )  を飲みながら、家にある 絵画、 織物 、器、織物、立体作品を観て 諸感覚にリズムと調和を与える。

内海聖史個展を日本橋三越で観る

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( 某日。 パートナーと一緒に内海聖史個展「 カーキな視界 」を観る。会場は日本橋三越本店6階にある MISUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY 。 こちらのサイト に掲載されているように、自分は内海聖史さんの作品を3点所蔵している。うち1点、グリーンの作品は、パートナーとシェアして購入している。 内海さんの作品を見始めたのは2011年だと思う。それ以降、展示があればできるだけ観るようにしている。常に色彩とその都度異なる展示空間の相互関係を問い扱う展示を行なっていて展示空間としても興味深い。展示ではないけれども、 虎ノ門ヒルズ には巨大な作品が設置され、宿泊しなくても観ることができる。自分は2度観に行っている。 今回の展示作品群。 大型作品 赤、黄、青の3色の作品で、それぞれ2195 (h) x 10920 (w) x46 (d) mm。円柱状に展示されており全面を1度に視野に収めることはできない。 部分拡大 色彩の単位であるドットは、こうした大型作品においては筆を使って、他の作品では綿棒を使って、描かれている。 虹色の作品群から2点。 縦長 2405 x 755 (mm)。細長いパネルが組み合わされてできている。 全体と部分 1画面で虹色が展開している作品。このように均等に色を配置しているのは内海さんの中でも珍しいのではなかろうか。 他、大小の作品をいくつか。 作家による今回の展示タイトル「カーキな視界」についての説明がパンフレットに掲載されている。 「絵画」という物質や絵画の展覧会はどのくらいの時間で鑑賞者によって認識、理解、消化されるのかと問うて、作家自身は1、2秒、というシビアな答えを与えている。「制作にどれだけ時間を掛けようと、どれくらい多彩な要素を入れようと変わらず、そのバッサリと受け取られる残酷さが僕の思う絵画の面白さや潔さでもあります。」 以前にも同様のこと を記していた、あるいはトークで話していたと記憶する。良い絵かどうか、良い展示かどうか、入った瞬間・観た瞬間に1、2秒でわかるしそう判断する、と。 そのように「断片的に鑑賞される絵画」の鑑賞体験が加算されて行けば、しかし、「鑑賞された時間が蓄積される」と仮定できるのではないか。 「展覧会という単位」で絵画を鑑賞することによって、「観た」という経験が蓄積する。具体的には、三原色、そ