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シーラ・ヒックス Sheila Hicks: Weaving As Metaphor

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( 某日。 Sheila Hicks: Weaving As Metaphor (Bard Graduate Center & Yale University Press, 2018) を読む。2006年に出版され絶版となっていた書籍の再販版。残念ながら2006年出版時には気付かず再販版を購入することとなった。 本書には、Sheila Hicksが過去50年以上(2006年出版時)作り続けている小作品200点弱が掲載されている。 掲載されているのは、本人の言うところでは優に1,000点を越す小作品群から選ばれた作品群で、小さな木枠織機で作られた小織物作品を中心に当時未公開だったものも含まれている。 作品サイズは25x15(cm) 前後、大きくても40cm程度。 大作も良いのだが、掲載の小作品群作品は素晴らしい。複数を家に飾って毎日観たくなる。万が一個展などで販売されたとしても到底買うことのできる値段ではないだろうが。 Sheila Hicksのサイト の Worksの項目で、遠くからではあるが小作品の展示風景画像を見ることができる。具体的には「7 FEBRUARY - 30 APRIL 2018    Sheila Hicks "LIGNES DE VIE- LIFE LINES", 50 ans de creation. Centre Pompidou, Paris.」のいくつかの画像。なお、このポンピドゥーセンターでの展覧会カタログ書籍が出ている。 当該書籍に戻る。掲載作品のみならず本としての作りも素晴らしい。 ブックデザインはアムステルダムをベースにするグラフィックデザイナー Irma Boom によるもの。The 2007 Leipzig Book Fair 2007年ライプツィヒブックフェアーにて、ゴールドメダル “the most beautiful book in the world” を受賞している。 受賞とIrma Boomによるデザイン過程の紆余曲折については例えば以下に記述がある。 https://www.nytimes.com/2007/03/18/style/18iht-DESIGN19.4945906.html 日本にあるSheila Hicksの作品として有名なのは、富士市文化会館「ロゼシアター」にある縦2

ポール・ヴァレリー『ドガ・ダンス・デッサン』(岩波文庫、2021)

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( 某日。 昨年出版された ポール・ヴァレリー 『 ドガ・ダンス・デッサン 』(岩波文庫、2021) を、所収の訳者による長大なあとがきから読み始める。 行き届いた訳者あとがきで非常に助かる。 『ドガ・ダンス・デッサン』のオリジナル版は1936年 Ambroise Vollard によって刊行されたもの。 あとがきによると、オリジナル版でヴォラールは「ヴァレリーの文章、さらにドガのデッサンだけでなく、その二つを融合させ、ページを繰るごとに独特のリズムが生まれるよう配置した」ようだ (p. 249)。「ドガの絵が、ある確かに感じとれるリズムと構成によって現れるように本全体が組み立てられている」 (p. 253)。 Vollard は考え抜かれた画と文章からなる livre d'artiste (artist’s book) を既に出版していた(例えば1900年出版、 Bonnardと Verlaine のそれなど)。おそらく『ドガ・ダンス・デッサン』のオリジナル版も作りとしてその流れの一冊なのだろう。 ヴァレリーは、ドガ、ダンス、デッサン以外についても語っている。例えば:  「政治でも、経済でも、生活様式でも、娯楽でも、芸術運動でも、現代性のあり方は全て 中毒 というあり方であると私は考える。 麻薬の量を増やさなくてはならない 、そうでなければ 毒物の種類を変えなくてはならない 。これが掟なのだ。」 (p. 167; 傍点強調は太字強調に改めた。) 「もはや楽しむ術を人びとは知らないのだ。われわれが求めているのは強度、巨大さ、速度、中枢神経に最短経路で直接作用することなのだ。」(p. 196-7) このように特徴付けられる「現代」の趨勢への嫌悪と、しかしその趨勢の支配が不可避であることへの諦念が、ヴァレリーの文章から滲み出ている。 対義語的なものを考えてみる。 「現代性のあり方」とは現代における人間の生のあり方、ということだろうから、それに対するのは「過去のあり方」あるいは「現代における違ったあり方」だろう。 「強度」とは感覚的なものの刺激の強さだろうから、それへの対義語は「繊細なもの・微かなものへの感覚・感度・感受性」といったものだろうか。 「巨大」を「サイズで判断すること」と解すれば「巨大」に対して「質 (卓越など)」。サイズで考えれば「巨大」に対し「微

夕焼け空を見ることができなくなった

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( 某日。 居住場所の直ぐ西隣に5階建の施設が建設中だ。完成予定は2023年の3月。 今年2月に基礎工事が始まった。基礎工事過程を眺めるのは非常に楽しかった。掘削機・ショベルカー・クレーンの搬入と作動、材料の迅速的確な配置など。基礎工事現場を上から間近で見ることは隣にいないとできないことで贅沢なことだった。 基礎工事の後、徐々に足場と足場の外側の覆いの階数が上がってきていた。 今週、ついに足場の覆いが自分の居住する階よりも上に位置するようになった。 もともとヴェランダから見える景色は取り立てて良いものではない。地平線は見えない。低層建築群越しにそれらより上の空や山が見える程度だ。 それでも年に数回、素晴らしい夕焼け空を見ることができた。青、グレーがかった青、オレンジ色、ピンク色、などが様々な明度と彩度で刻一刻と変化していく、そういう夕焼け空。 各種気象条件が揃うとこうなるのだろう。 田中玲子 さんという空珠・トンボ玉作家がいる。作家が実際に見たある特定の日時の空と雲を、その画像を撮影するのではなくメモをとりながら記憶して、記憶の中から小さなガラスの空珠の中に封じ込めて表現あるいは再現している。自分のパートナー (she/her) も自分も大好きな作家さんで作品を所蔵している。 なぜ田中玲子さんの話を記しているかというと、上で述べた素晴らしい夕焼けの感触を捉えている田中さんの作品をパートナーが持っているからだ。 写真では良さが伝わらないのだが画像を1枚。空珠の大きさは2cm弱。 上に位置する足場の覆いによって夕焼け空を見る視線が遮られるようになった。足場の内側では建設工事が進行中だ。いずれ建物が完成し足場は取り払われる。足場の代わりに建物によって視線が遮られる。 上の空珠に現れているような素晴らしい夕焼け空をもう見ることができなくなった。 加えて、早い午後から夕方にかけての日差しが建物により遮られる時間が生じるため、西側のヴェランダでの柱サボテン、ボトルツリー、そして自分が太陽光を浴びることのできる時間が制限されることになった。 岡田尊司『 発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法 』(SB新書、2022) を読む。 Peter Erskine with Palle Danielsson and John Taylor, Juni , などを聴く。 5:30

ニコ・ニコルソン、佐藤眞一『マンガ認知症』

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( 某日。 ニコ・ニコルソン、佐藤眞一『 マンガ認知症 』(ちくま新書、2020) を読む。 2017年にDale Bredesen, The End of Alzheimer’s: The First Programme to Prevent and Reverse Cognitive Decline of Dementia (Avery, 2017) とAmy Berger, The Alzheimer’s Antidote (Chelsea Green Pub Co, 2017) を読んだ。 前者には邦訳がある。デール・ブレデセン『 アルツハイマー病 真実と終焉 』(ソシム、2018) 。予防のためにも学ぶことの多い2冊。   認知症は病気というよりも、脳への各種損傷に対する脳自身の防衛機序が症状として現れたもの、というのが基本的考え。例えばβアミロイドはこうした防衛機序が各種損傷への対応した結果として生み出された産物であって、認知症(特にアルツハイマー病)の原因ではない。 ちなみに、高血糖、インスリン抵抗性、糖尿病は、 βアミロイドを介して アルツハイマー病と 密接に関連するようだ。インスリンが血中で血糖値を下げたあと、身体はそのインスリン分子を分解する必要がある。さもないと低血糖になるからである。このインスリン分子分解を担うのが IDE (insulin-degrading enzyme; インスリン分解酵素) 。IDEにはもう一つ、 βアミロイドを分解する働きがある。IDEは同時にこれら二つを十分に行うことはできない。糖質過剰摂取、高血糖だと高インスリンレヴェルになる。身体的生存にはインスリン分解優先。 βアミロイドは分解されないまま蓄積し、アルツハイマー病発症の促進と悪化に寄与することになる。 『マンガ認知症』を読み、Bredesen の新しい書籍はあるのかと思い検索する。 昨年、 The First Survivors of Alzheimer’s: How Patients Recovered Life and Hope in Their Own Words (Avery, 2021) を出版していた。購入し読む。Kindle 版で570円。 Bredesenらが作るプロトコルに従うことで、アルツハイマー病発症・進行から、症状軽減や発症前の状

ミシェル・アンリ『見えないものを見る: カンディンスキー論』

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( 某日。 ミシェル・アンリ 『 見えないものを見る: カンディンスキー論 』(法政大学出版 リンク先は新装版、自分が持っているのは旧装版) を読む。  アンリが感性・感覚を重視しているにも関わらず、触覚についてほとんど考察していないのが印象に残る。 <外部>自己を含む通常の意味での世界、を指す「光」。<内部、内在性>自己の絶対主観性、目に見えない生、を指す「夜」。これらの比喩は逆説的にではあれ視覚を特権化しているように思える。タイトルも「見えないものを見る」。 触覚は普通の意味でも「生」にとって決定的に重要なようだ。 細胞単位での生体エネルギー収支状況の鋭敏なセンサーであり、アンリの言う自己の<内部、内在性>とは異なるけれども内受容性 interoceptive「自己感覚」の神経的基盤なので。 この辺りは例えば A. D. Craig, How Do You Feel?: An Interoceptive Moment With Your Neurological Self (Princeton University Press, 2014) に詳しい。 メルロー・ポンティ が触覚について論じていることも考え合わせ、アンリの議論における触覚の不在が興味深かった。 カンディンスキーを論じるのに触覚についての考察は不要ということなのだろうか。 カンディンスキーの絵画を極めて高く評価していることを考えると、含意は、絵画にとって触覚は本質的ではない、絵画を論じるのに触覚についての考察は必須ではない 、ということなのだろうか。 視覚が上手く機能しない人、視覚芸術が苦手な人はどうなるのだろうか。 5:30 起床。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら読書。 スロージョギング。ゆっくり腕立て伏せ10回x5セット、合計50回。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、ルテイン、ゼアキサンチン、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。 ストレッチ。ホットココア

柳田有希子 作品 ギャラリーYUKI-SIS

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( 某日。 9/10-9/24/2022に日本橋三越近くのギャラリー YUKI-SIS で開催されていた「 柳田有希子 個展 -Falling- 」にて、 柳田有希子 さんの作品を1つ購入した。 今日はその作品を受け取りに同ギャラリーに行く。ちなみにエントリ「 ギャラリーでインデックス投資の話で盛り上がる 」で言及したギャラリーはこのギャラリーのこと。 YUKI-SISに行く前に、まず京橋の奥野ビルに寄りビル内のギャラリーを、次に京橋界隈の複数のギャラリーを、最後に日本橋三越の美術セクションを見て回る。お供の音楽は Maurizio Pollini & Claudio Abbado (Chicago Symphony Orchestra), Bartók Klavierkonzert Nos. 1 & 2  (バルトーク: ピアノ協奏曲第1番・第2番) 、など。 作品を受け取る。 チタン表面に陽極酸化皮膜を作ることで生じる美しい構造色が特徴の作品。観る角度や光の量・向き・質によって映り方が著しく異なる。 写真では構造色の美しさを捉えることができないけれども画像を掲載する。画像SNS掲載は作家了承済み。禁無断複製、禁無断転載。 作家: 柳田有希子 untitled (229-22) 143x303(mm) チタニウム 2022 自宅に設置後、室内に差し込む快晴の自然光の下で撮影した。2画像の撮影時差は1分ほどなので、ほぼ同じ光の条件下である。 機材はiPhone 11 Pro を使用、1枚目は通常の広角 (x1)、2枚目は望遠 (x2) で撮影した。同じ光の条件下でも大きく異なる。 ギャラリー YUKI-SIS の話に戻る。オーナーさんが珈琲を出して下さる。 ごちそうさまでした。 飲みながらしばし雑談をする。音楽、アート業界、生活、の話など。お忙しいところお邪魔しました。 16:00過ぎ エリックサウス八重洲店 (Erick South) で本日第二食目。 Charlie Haden & Hampton Hawes, As Long As There’s Music を聴きながら帰路に着く。 歩数 14,000 ほど。 5:30 起床。NY市場をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 珈琲

The Design Book (Phaidon) 『500プロダクトデザイン傑作集』ファイドン

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( 某日。  Phaidon Editors, The Design Book (Phaidon Press, 2020) が届く。2013年の初版本に全般的に加筆修正がなされた改訂版。544ページ。 1663年制作の中国の家庭用ハサミから、1700年代の盛岡南部鐵器のあられ急須、安全ピン、フィリップ・スタルク、2019年のKvadrat shadeまで、現在でも入手可能な530以上の製品の画像とデザイナーの名前を製品の簡潔な説明とともに掲載している。 パッと開いたところをつまみ読み、あるいは細かくデザインと作りを見て類似製品と比較する、どちらでも楽しめそう。 同書の日本語版『 500プロダクトデザイン傑作集 』は買わなかった。2013年の初版の翻訳、新品が見つからないのでおそらく絶版、そのため古書市場では高価、なので。 Keith Jarrett Trio, Still Live ; などを聴く。 6:00 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら読書。 スロージョギング。ゆっくり腕立て伏せ10回x5セット、合計50回。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、ルテイン、ゼアキサンチン、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。 ストレッチ。ホットココア(オーガニック、非アルカリ処理)。読書。 As usual, with music on in the background, looked slowly and carefully at paintings, textiles, pottery, cloisonné, and a metal-casting sculpture in home, renewing, giving rhythm and harmony to, my sensations.  Organic Psyllium Whole Husk Fiber 5g を水に溶いて飲む。 15:30-16:00 第二食

ケトパンのピタパン風サンドウィッチ、カリフラワーライスドリア

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( 某日。 パートナーの低糖質メニュー日誌、まさかの4連投 ( 第1回 、 第2回 、 第3回 )。 低糖質パスタの翌日、パートナーは、第一食に、作り置き冷凍していた低糖質パンを使ったピタパン風サンドウィッチを食べることに。 自分は具の担当。ノンオイルツナ缶、玉ねぎスライス、セロリの葉、塩、黒胡椒、粒マスタード、松田のマヨネーズ辛口、を混ぜツナマヨを作る。サニーレタスとトマトスライスを合わせる。このマヨネーズが終わったら、マヨネーズは自家製にする件につき話す。ともあれ、出来上がり画像。 大いに満足した様子。一口試食。大いにアリ。 パートナーの低糖質パン生活、長続きしそう。 夜、パートナーの第二食。引き続き低糖質食。カリフラワーライスに残り物のミートソースとカマンベールチーズを乗せてオーヴンで温めた、ベシャメルソース抜きのドリア的な何かを食べることに。 自分の担当はカリフラワーライスの準備。パートナー曰く、カリフラワーライスの食感と風味が、いぶりがっこを連想させるのがイマイチとのこと。ドライカリフラワーライスを適量のお湯で茹でて戻す。グラスフェッドバターを溶かしニンニク少量とターメリックを加える。戻したドライカリフラワーライスを炒めて塩胡椒少々。ターメリックライス風にしてみる。 カリフラワーライスが隠れてほとんど写っていないけれども。 予想以上に良くて満足したようだ。自分は試食せず。 低糖質食の一要素として、カリフラワーライスも活用できそう。 Steely Dan, Gaucho ; Peter Erskine with Palle Danielsson and John Taylor,  Time Being ; などを聴く。 5:30 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら読書。 スロージョギング。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、ルテイン、ゼアキサンチン、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。 ストレッチ。ホットコ

低糖質パスタ

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( 某日。 前回のエントリー「 低糖質パン ケトパン (2) 」で、 パートナーが、 大量に出来上がったミートソースを使って 「 明日は低糖質こんにゃく麺を使ったミートソースパスタ的な何かを作って食べるらしい」と書いた。 やっぱりパスタ的な何かを作った。 糖質オフこんにゃく麺を使用。水を切り、オリーヴオイル (オーガニックエクストラヴァージンコールドプレスト) を引いたフライパンで炒めて水分をある程度抜く。その上にソースをかけたもの。 脳が 視覚的にパスタと認識していると感じるようで、そのことも含めて、パスタではないパスタ的な何かは、満足のいく出来だった ようだ。確かに画像はパスタ。 自分は試食せず。 Steve Reich, Octet, Music For Large Ensemble, & Violin Phase ; John Taylor, Whirlpool ; などを聴く。 5:30 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。ヴェランダで日光に当たりながら飲む。 スロージョギング。ゆっくり腕立て伏せ10回x5セット、合計50回。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、ルテイン、ゼアキサンチン、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。 ストレッチ。ホットココア。音楽。読書。 絵画、織物、器、立体作品、をゆっくりじっくり見て諸感覚にリズムと調和を与える。 Organic Psyllium Whole Husk Fiber 5g を水に溶いて飲む。 15:30-16:00 第二食。自炊。亜鉛 (Nature Made 10mg)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g) を摂取。 総脂質摂取量約 145g  (オーガニック・エクストラバージン・コールドプレス・ココナッツオイル 70g、オーガニックエクストラバージンオリーブオイル 25g、魚などから 30g、ナッツ類など 20g)。 総野菜摂取量約 800g。 総食物繊維

低糖質パン ケトパン (2)

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( 某日。 前回のエントリー「 低糖質パン ケトパン (1) 」の続き。 早速パートナーが、ピザ的な何かのために生地にオリーヴオイルを練り込んでケトパンを作り始める。自分の担当はトッピング用ミートソースを作ること。 豚肉を粗みじん切りにして挽肉にする。野菜は玉ねぎ、セロリ、ニンジン、いずれも挽肉に合うように粗みじん。 オリーヴオイル (オーガニックエクストラヴァージンコールドプレスト) に粒黒胡椒を10粒ほど入れ豚肉を炒める。少ししてニンニクのみじん切りを入れ炒める。みじん切り野菜群、有機ローレル、岩塩を加えてさらに炒める。有機トマト缶、有機オレガノ、塩麹少々、水適量、を加えて煮込む。 低糖質レシピということで、砂糖不使用、赤ワインも入れず。塩麹と野菜の甘みで何とかなると思いそのまま突き進む。時々水を足しながら3時間ほど煮詰める。最後にオリーヴオイルと黒胡椒を振りかける。完成。何とかなった。 大量に出来上がる。パートナー、明日は低糖質こんにゃく麺を使ったミートソースパスタ的な何かを作って食べるらしい。それでも残るので小分けにする。 さて、ピザ風の生地の上に、ミートソースを薄く延ばし、黒胡椒と生のバジルがなかったので乾燥バジル少々を振りかけ、モッツァレラチーズと生のトマトをのせて、家の古いレンジのオーヴン機能を使って焼く。 焼き上がり画像。 一口試食する。あくまでもピザ的な何かであってピザではないけれども十分アリだと思う。本格的なオーヴンであればクリスプに仕上がるのかもしれない。 ベーグル的な何かへの試みは失敗。茹でると固形が解体して溶け出す。溶け始めたのに気付き早急に救出する。間に合った。キッチンペーパーで水分を拭き取って胡麻を練り込みオーヴンで焼く。オーヴンで焼くのみのオリジナルレシピによるブレッドに比して、中が若干もっちりしている。十分美味しい。ベーグルには似ていない。 焼かずに蒸すというのはアリだろうか。アリなら、肉まん的な何かも可能だろうか (中の具はミートソース同様、自分の担当だろう)。似て非なるものが出来上がるだろうか。あるいは似ても似つかぬ謎の食べ物が誕生するだろうか。 カスタマイズは楽しいようだ。 Ketil Bjørnstad, Floating ; Michel Petrucciani,  Au théâtre des Champs-Elysée

低糖質パン ケトパン (1)

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( 某日。  同居するパートナー (she/her) が突然、低糖質パン (材料次第でケトパンとも呼ばれるらしい) を作り始める。 まずはYouTubeなどで公開されているレシピに従う。小麦粉の代わりにアーモンドプードルとサイリウムパウダーを使用するレシピ。おからパウダーを使用するレシピもある。おからパウダーを使用する場合はケトパンとは言わないようだ。ラカンカは加えない。 試行錯誤して到達したレシピを公開しているのだろう。レシピに忠実に作ると、初めてでも手軽に満足のいく出来栄えのパンができた。レシピが公開されていてありがたい。 少し貰う。独特の香り・クセがある。恐らくはアーモンドプードルとサイリウムパウダーからくるのだろう。低糖質ということで、噛み締めて甘みが出てくる味ではない。原材料の一つである塩味を感じる。こうしたことが気にならない自分は、十分美味しく思う。 基本形を作ったあとは、カスタマイズが楽しそうだ。 生地にオイルを加える。オリーヴやマカダミアナッツ (いずれもオーガニックエクストラヴァージンコールドプレスト)、ギーやバター (いずれもオーガニックグラスフェッド)、など。レシピで加えることになっているお湯の代わりに、豆乳やアーモンドミルク (いずれもオーガニック) など。 生地に具材を混ぜ込んでから焼く。ナッツ、カボチャやひまわりの種、胡麻、キャラウェイシード、オニオン、ケシの実 (ポピーシード)、松の実、エゴマの実、ドライトマト、オリーヴの実、チーズ、など。 あるいは形。丸型、小型バタール風、ピザ的な何かあるいはピタパン風サンド用に薄く延ばしたもの、など。 Mono Fontana, Cribas ; The Flaming Lips, The Soft Bulletin 、などを聴く。 5:30 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら読書。 スロージョギング。ゆっくり腕立て伏せ10回x5セット、合計50回。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrit

フンデルトヴァッサーの建築作品 Hundertwasser

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( 某日。 Steve Reich, Double Sextet/2x5 などを聴く。 ゆっくり不動産 の動画を視聴する。 Hundertwasser Architecture: For a More Human Architecture in Harmony With Nature (Jumbo Series) (Taschen, 1997) を読む。 フンデルトヴァッサーの大型本建築作品集。建築を巡る絵画作品・マケット・実際の建物の大判画像と、建物や建築プロジェクトに関わるフンデルトヴァッサーの手紙やスピーチ原稿などの資料が掲載されている、充実した書籍。 Hundertwasser House の写真が印刷され当該建築物の形にくり抜かれた特別な筒函 (スリーブケース) に収まっている。 本書は1997年出版ということで、日本にあるフンデルトヴァッサー (デザインの) 建築である、キッズプラザ大阪は進行中プロジェクトとしてマケット画像のみ掲載 (p. 317)、舞洲工場と舞洲スラッジセンターは計画中とのみ記されている (p. 320)。 5:30 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 珈琲を淹れ、ヴェランダで日光に当たりながら飲む。 スロージョギング。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、ルテイン、ゼアキサンチン、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。 ストレッチ。ホットココア。音楽。読書。 いつものように、絵画、織物、器、立体作品、をゆっくりじっくり見て諸感覚を刺激する。 Organic Psyllium Whole Husk Fiber 5g を水に溶いて飲む。 15:30-16:00 第二食。自炊。亜鉛 (Nature Made 10mg)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g) を摂取。 総脂質摂取量約 145g  (オーガニック・エクストラバージン・コールドプレス・ココナッツオイル 70g、オーガニックエクストラバージンオリーブオイル 20g、ナッツ類から

ルドンのパステル画 セザンヌ、マティス、ピサロ、ルーシー・リー (2)

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( 某日。 Pierre-Laurent Aimard, Messiaen: Catalogue D'oiseaux などを聴く。 「 ルドンのパステル画 セザンヌ、マティス、ピサロ、ルーシー・リー (1) 」の続き。 連想の結果から見ると、作家・主題と題名・会場・交通手段が連想の撚り糸になったようだ。 ボナールとマティスについては、会場という要因に加えて、両者が深い交友を結んだということから連想が生じたという面があるかもしれない。 マティスとセザンヌの関係も連想がマティスに到った要因かもしれない。 マティスが1925年に “If Cézanne is right, I am right” と記していること (例えば Jack D. Flam, Matisse on Art , New York: Dutton, 1978; p. 55などに引用) 。 マティスが1899年にAmbroise Vollardからセザンヌの <The Three Bathers> を入手し1936 年に Petit Palais, Musée des Beaux-Arts de la Ville de Paris に寄付するまでずっと手元に置いていたこと。 寄付の際 “it has sustained me morally in the critical moments of my venture as an artist; I have drawn from it my faith and my perseverance” と言っていたこと (例えば https://www.paulcezanne.org/three-bathers.jsp )。 こうしたことが無意識にあったかもしれない。 セザンヌが底流にあったため、連想がセザンヌからマティスへのそれに留まらず、セザンヌが慕っていた作家というのが行った理由の半分を占めていたピサロ展に連想が拡がったのだろう。 ピサロからルーシー・リーへの連想には、交通手段だけではなく、起点から大まかに同じ方向に移動したという印象がその要因の一つとしてあったかもしれない。 全て連想結果から考えたことで、因果関係を証明できる性質の事柄ではないけれども。 ************ 5:30 起床。NY市場終値を見る。 グラス一杯の水を

ルドンのパステル画 セザンヌ、マティス、ピサロ、ルーシー・リー (1)

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( 某日。 ルドンのパステル画集 Odilon Redon: Pastels , Introduction and Commentaries by Roseline Bacou (Thames & Hudson, 1987) を見る。何度見ても素晴らしくて溜息が洩れる。 極めて短い時間にいろいろな連想が半ば無意識に去来する。面白かったので記録しておく。 2018年に三菱一号館美術館で開催された『ルドン – 秘密の花園』展に行ったこと。<グラン・ブーケ (大きな花束) >。 これまた素晴らしい、東京国立近代美術館が2014年に購入して以来、コロナ禍前には定期的に行って30分は眺めていた、常設の セザンヌ <大きな花束> のこと 。 ボナールの <プロヴァンス風景> が昨年同館新収蔵になったこと。 2018年に国立新美術館で開催されたボナール展に行ったこと。2012年に同館で展示されたエルミタージュ美術館所蔵のマティス <赤い部屋 (赤のハーモニー) > 。良すぎて他の諸作品そっちのけでずっと観ていたこと。 2012年に電車とタクシーを利用して宇都宮美術館までカミーユ・ピサロ展を観にいったこと。2015年に同じく電車とタクシーを利用して茨城県陶芸美術館までルーシー・リー展を観に行ったこと。 Ketil Bjørnstad, Life in Leipzig ; Me’Shell N’degeocello, Ventriloquism ; などを聴く。 (追記。続き「 ルドンのパステル画 セザンヌ、マティス、ピサロ、ルーシー・リー (2) 」) ************ 5:30 起床。NY市場終値を見る。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出し水をやる。 シャワー。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら読書。 スロージョギング。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、ルテイン、ゼアキサンチン、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。 ストレッ

ケトン体 NADPH 抗酸化物質

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( 某日。 前々回 「 ケトン体 オットー・ワールブルク、ハンス・クレブス 」 、 前回「 ケトン体 フリーラジカル 」からの続き。 Travis Christofferson,  Ketones: The Fourth Fuel  (2020) を読む。 神経伝達物質、例えばセロトニンやドーパミンの合成とNADPH nicotinamide adenine dinucleotide phosphate (ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸 NADP の還元型) について。NADPは細胞の生にとって極めて重要な補酵素。 セロトニン合成はNADPHにより駆動する。ケトン体代謝状態においてNADPHはより帯電され、セロトニン合成反応をさらに駆動することができる。ドーパミンもまたNADPHに合わせて調整されている。 “the synthesis of serotonin… is powered by NADPH. Under ketosis [i.e., ketone metabolism], NADPH is more charged and thus able to drive the reactions of serotonin synthesis further. … Dopamine… is also geared toward NADPH” (p. 122).  ケトン体の一つであるBHB  Beta-hydroxybutyrate  (β-ヒドロキシ酪酸) 、NADPH 、抗酸化物質 antioxidant、について。 細胞のいわば「最高位抗酸化物質」であるグルタチオンもNADPHによって駆動する。BHBはNADPHを帯電するため、ケトン体代謝下でグルタチオンはより速く再生されその抗酸化形態に戻り、より効率的なフリーラジカルの掃討が可能になる。 “Glutathione, the cell’s “master antioxidant,” is powered by NADPH.” “Because BHB charges NADPH, glutathione is recycled faster, transitioning more quickly back to its antioxidant form, allowing it to mop u