書籍を3冊購入しブラジル音楽を聴く
(
某日。
終日作業。合間にAmazonで書籍を3冊購入する。
1冊目はAndy Clark が5月に出した新刊 The Experience Machine: How Our Minds Predict and Shape Reality (Pantheon, 2023) 。
Andy Clark の書籍は Supersizing the Mind: Embodiment, Action, and Cognitive Extension (Oxford University Press, 2010) と Surfing Uncertainty: Prediction, Action, and the Embodied Mind (Oxford University Press, 2015) を読んでいた。新刊は後者をさらに発展させたもののようだ。
2冊目は Sean M. Carroll の The Biggest Ideas in the Universe: Space, Time, and Motion (Dutton, 2022).
Sean Carroll も The Big Picture: On the Origins of Life, Meaning, and the Universe Itself (Dutton, 2016) と Something Deeply Hidden: Quantum Worlds and the Emergence of Spacetime (Dutton, 2019) の2冊を読んでいる。どちらも良い読書だったと記憶する。
購入した3冊目は、ユハニ・パッラスマー「建築と触覚: 空間と五感をめぐる哲学」(草思社、2022)。
英語版は Juhani Pallasmaa, The Eyes of the Skin: Architecture and the Senses (Wiley, 3rd edition, 2012).
英語のメインタイトルには"The Eyes of the Skin"という含みのある喚起的なフレーズが用いられている。このフレーズが使用されている理由は、触覚と視覚は相互に関連して機能すること、および、序文を書いているスティーブン・ホールが記すように、ユハニ・パッラスマーの考察が「建築の現象学」とでも呼べる現象学的アプローチに基づいていること (実際、スティーブン・ホールとユハニ・パッラスマーがともに寄稿しているQuestions of Perception: Phenomenology of Architecture という書籍がある) ではないかと推察する。
調べてみると、同書のスペイン語翻訳でもタイトルはLos ojos de la piel ("The Eyes of the Skin") となっている。
"The Eyes of the Skin" は重要なフレーズではないかと思うのだが、邦題には含まれておらず邦題からは読み取れない。
あるいはまた英語の "the senses" は「五感」と訳されているが、邦題にある「触覚」にしても英語にある "the skin"にしても、tactile sense は1つで均一のものではなく多種多様なものあることが知られている。だからこそ英語では five senses という数を明示した感覚ではなく、 the sensesという不特定複数の感覚なのではないだろうか。邦題が「諸感覚」ではなくて「五感」である理由は何だろうか。
触覚を広く身体感覚と捉えるなら、その多重性について中井久夫氏が素晴らしい小文を書いていることはエントリー「ひとりごとを言う能力『精神健康の基準について』」で記した。具体的には、中井久夫『家族の深淵』(みすず書房、1995) 所収「重層体としての身体」、その加筆修正延長版で『徴候・記憶・外傷』(みすず書房、2004) 所収の「身体の多重性」という論文のこと。臨床での経験に基づく洞察なのだろう。現象学・身体論の視点からの多数著書を持つ鷲田清一氏が中井氏の考察に感嘆しているところからも、1つの感覚にはまとめることのできない触覚の多様性と現象学との繋がりを窺い知ることができる。
科学的観点から見ても、触覚の多様性と現象学との繋がりが示唆されている。例えば触覚は細胞単位での生体エネルギー収支状況の鋭敏なセンサーでもあり、内受容性 interoceptive「自己感覚」の神経的基盤でもある。この辺も含めた科学的観点から触覚の重要性と多様性を論じたものとして、 A. D. Craig, How Do You Feel?: An Interoceptive Moment With Your Neurological Self (Princeton University Press, 2014) がある。非常に参考になる素晴らしい書籍。
André Mehmari, Chico Pinheiro, & Sergio Santos, Triz, などを聴く。
6:00 起床。NY市場終値をチェック。
グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。
シャワー。
大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら読書。
スロージョギング。ゆっくり腕立て伏せ10回x 7セット、合計70回。
9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、亜鉛 (Dear-Natura, 14mg)、ルテイン、ゼアキサンチン、コリンサプリ6錠、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。
ストレッチ。ホットココア (オーガニック、非アルカリ処理)。
いつものように、絵画、織物、器、織物、立体作品、をゆっくりじっくり見て諸感覚を更新する。
作業、音楽。
15:30-16:00 第二食。自炊。ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g) を摂取。
読書、作業、音楽。
総脂質摂取量約 115g (オーガニック・エクストラバージン・コールドプレス・ココナッツオイル 40g、コールドプレストマカダミアナッツオイル 25 g、魚から25g、アボカドから18g、えごまの実から 4g、他)。
総野菜摂取量約 900g。
総食物繊維摂取量 50g ほど。
摂取 Net Carb (炭水化物マイナス食物繊維) 量約50g。
オーガニック生姜粉末を溶いた熱い生姜湯を飲む。
)
コメント
コメントを投稿