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10月, 2022の投稿を表示しています

ケトン体 フリーラジカル

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( 某日。 前回「 ケトン体 オットー・ワールブルク、ハンス・クレブス 」からの続き。 Travis Christofferson, Ketones: The Fourth Fuel (2020) を読む。 エネルギー生成と代謝の観点から、ケトン体代謝は、脳内も含め、グルコース+インスリンと同じ程度に効率的。それだけではなく、インスリン依存経路を完全に回避している。そのためインスリン抵抗性 “insulin resistance” の懸念がない。ケトン体抵抗性 “ketone resistance” というものはない。 In terms of energy production and metabolism, “ketone metabolism is able to completely side-step the insulin dependent pathways” (p. 121; emphasis in original). Always metabolically efficient enough even in the brain (as much as glucose + insulin). “There is no such thing as “ketone resistance”” (p. 121). 加えて、グルコース+インスリンの場合と比較して、ケトン体代謝の場合は、エネルギー代謝の体内不可避的副産物として生成されるフリーラジカルの数が「劇的に」少ない。こうしたフリーラジカルを原因とする細胞損傷が遥かに少ない。 “Endogenous free radical production is unavoidable. They are an inevitable byproduct of normal metabolism [via ATP synthesis in mitochondria].” Via ketone metabolism, “ dramatically fewer free radicals are produced [in endogenous free radical production]” (p. 170; emphasis in original). Rei  Harakami ,  [Lust] ;  Ken

ケトン体 オットー・ワールブルク、ハンス・クレブス

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( 某日。 Travis Christofferson, Ketones: The Fourth Fuel (2020) を読む。  生体内エネルギー代謝 energy metabolism、特にケトン体代謝 ketone metabolism の機序の発見解明に寄与した、 Otto Warburg ( オットー・ワールブルク 。通常「ヴァールブルク」とは表記されないようだ), Hans Krebs ( ハンス・クレブス ), Richard Veech (リチャード・ヴィーチ) の業績を歴史的に跡付けつつ、ケトン体代謝のもつ健康・治療への含意を論じる書籍。 生化学と物理学 (主に生体内エネルギー生成時の電子伝達系 electron transport chainを巡って) がそれなりに出てくる。The understanding is “rooted in biochemistry and physics” (p. ix).  ケトン体代謝は、極度の空腹期間、あるいは意図的に断食を行う場合、あるいは炭水化物摂取量が劇的に減少した場合、に生じる代謝状態である: “ketone metabolism, a metabolic state that occurs during periods of starvation, or when a person deliberately fasts or when the intake of carbohydrates is drastically reduced” (p. 100). ケトン体代謝状態は intermittent fasting や time-restricted eating でも生じうる。High-healthy-fat (e.g., MCT oil), low-carb, exogenous ketones (e.g., ketone ester) を組み合わせるとさらに生じやすく・維持しやすくなる。 Pizzicato Five, Bossa Nova 2001 ; and Romantique ’96 ; Pizzicato One「 わたくしの二十世紀 」を聴く。そういう気分の日だった。 (追記。続き「 ケトン体 フリーラジカル 」) ************ 6:00 起床。NY市場終

Bruegel: the Complete Paintings ブリューゲル (タッシェン)

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( 某日。 Bosch からの流れで Jürgen Müller,  Bruegel: the Complete Paintings, 40th ed . (Taschen, 2020) を読み始める。 512ページ。長い。 宗教的背景や道徳的な寓話など、知らないことについて学ぶことが多い。知ったとしても残念ながら当時の人のようにそれらを生活に即して実感することはできないけれども。 絵も堪能する。 マウリツィオ・ポリーニ、「 シューマン: ダヴィッド同盟舞曲集、ピアノ・ソナタ第3番 」、などを聴く。 5:30 起床。NY市場終値を見る。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。 スロージョギング。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、ルテイン、ゼアキサンチン、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。 ストレッチ。ホットココア (オーガニック、非アルカリ処理)。 いつものように、絵画、織物、器、立体作品、をゆっくりじっくり見て諸感覚を刺激する。 Organic Psyllium Whole Husk Fiber 5g を水に溶いて飲む。 15:30-16:00 第二食。自炊。亜鉛 (Nature Made 10mg)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g) を摂取。 総脂質摂取量約 145g  (オーガニック・エクストラバージン・コールドプレス・ココナッツオイル 70g、オーガニックエクストラバージンオリーブオイル 20g、ナッツ豆類から 30g、魚から 25g)。 総野菜摂取量約 800g。 総食物繊維摂取量 45g ほど。 総タンパク質消化吸収量 50g 程度 (摂取量に対する消化吸収率を考慮)。 摂取 Net Carb (炭水化物マイナス食物繊維) 量約80g。 Coconut oil pulling、腹式呼吸、就寝。 )

ポリーニのブラームス、ペトルチアーニのピアノ (気分が沈む時のための)

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( 某日。 対処すべき気が滅入る案件の連絡あり。一瞬で胃腸の動きが止まるというか胃腸が固まるような感覚がある。 どうしたものか。メールで連絡・報告・情報共有・相談し、協力して対処することにする。このような相手が身近にいて助かる。 気分を持ち直すべく音楽を聴く。 Maurizio Pollini with Claudio Abbado (Berliner Philharmoniker), Brahms: Klavierkonzert No. 2 . とMichel Petrucciani, Piano Solo: The Complete Concert in Germany .  普段も時折かけるこの2枚は、なぜか気分が沈む時の対処法としても聴くことが多い。今回も対処法として機能する。胃腸もソロソロと動き出す感じがする。 同じポリーニ・アバド・ベルリンフィルのアルバムには ブラームス: ピアノ協奏曲第1番 があり、ミシェル・ペトルチアーニには同様に素晴らしいピアノソロアルバム Au Théâtre des Champs-Élysées  がある。どちらも時折かけるのだけれど、気分低下への対処としては先に挙げた2アルバムを聴く。なぜだかわからない。 5:30 起床。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。 スロージョギング。ゆっくり腕立て伏せ10回x5セット、合計50回。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、ルテイン、ゼアキサンチン、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。 ストレッチ。ホットココア (オーガニック、非アルカリ処理)。 いつものように、絵画、織物、器、立体作品、をゆっくりじっくり見て諸感覚にリズムと調和を与える。 Organic Psyllium Whole Husk Fiber 5g を水に溶いて飲む。 15:30-16:00 第二食。自炊。亜鉛 (Nature Made 10mg)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g) を摂

ミロコマチコ個展『波めぐり』、中内渚展『アート・トリップ Barcelona, Tokyo, etc.』など

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( 某日。 散歩に出る。歩くだけではない気晴らしのため3つギャラリーに寄る。お供の音はPrince, The Sign O' The Times . URESICA ウレシカ では、ミロコマチコ個展『波めぐり』を開催していた。ウレシカでは4年ぶりの個展とのこと。前回の個展も観た。もう4年も経ったのかと半ば愕然とする。 歩いて移動。 ヨロコビto Gallery  に行き、中内渚展 『アート・トリップ Barcelona, Tokyo, etc.』 を観る。中内さんのことを初めて知る。 作家のサイト https://www.nagisa.asia ギャラリーの紹介文言を引用すると「旅先で心に触れたものを100年程前の古書の上に描き留める」作家。作家サイトには「古本画家」と記してある。 ギャラリーの方とお話しして説明を伺う。ありがとうございます。 古書の紙の上に、ボールペン、水彩絵の具、色鉛筆、ガッシュ水彩で描かれている。古書の上に描かれた絵画というのは初めて見た。古書のさまざまな具合の経年変化、印刷された文字とフォントなどを含めて雰囲気のある作品群。 続いて徒歩で Galleryフェイス トゥ フェイス 。「12人のアーティストによるはがきサイズの作品展」をやっていた。70近い作品が、全て きぎ工房 さんの素晴らしい額装され展示されている。 他に本日聴いた音楽。Richard Beirach, Elm ; 五十嵐一生 meets 辛島文雄, I Wish I Knew .  どちらも素晴らしい。 ************ 5:30 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら読書。 スロージョギング。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、ルテイン、ゼアキサンチン、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。 ストレッチ。ホットココア (オーガニック、非アルカリ処理)。 Organic Psyllium Whole

伊藤若冲

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( 某日。 辻惟雄『 よみがえる天才1 伊藤若冲 』(ちくまプリマー新書、2020)、佐藤康宏『 若冲伝 』(河出書房新社、2019) を読み始める。 『 伊藤若冲大全 』(京都国立博物館編、小学館、2002) にも久々に目を通す。素晴らしい。視覚的刺激の強さに痺れ疲れる。 橋本治氏が若冲について書いていたのを思い出す。 本棚から『 ひらがな日本美術史5 』(新潮社) を取り出して、同巻 所収の「その七十九 ひとりぼっちなもの 伊藤若冲筆「動作移植絵」「群鶏図押絵貼屏風」」(pp. 64-77) も読み返す。 選ぶ必要はないけれども、日本の明治以前の絵画(と仮に呼んでおく)作者で好きな2人を選ぶとすれば、若冲と俵屋宗達だろうか。 5:30 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。ヴェランダで日光を浴びながら飲む。 読書。 スロージョギング。ゆっくり腕立て伏せ10回x5セット、合計50回。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、ルテイン、ゼアキサンチン、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。 ストレッチ。ホットココア (オーガニック、非アルカリ処理)。 Chilly Gonzales, Chambers ; Prince, The Sign O’ The Times ; などを聴く。 絵画、織物、器、立体作品、をゆっくりじっくり見て諸感覚を更新する。 Organic Psyllium Whole Husk Fiber 5g を水に溶いて飲む。 15:30-16:00 第二食。自炊。亜鉛 (Nature Made 10mg)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g) を摂取。 総脂質摂取量約 145g  (オーガニック・エクストラバージン・コールドプレス・ココナッツオイル 70g、オーガニックエクストラバージンオリーブオイル 20g、ナッツから 20g、魚から 25g、卵・納豆 10g)。 総野菜摂取量約 800g。 総

『新訂 幕末下級武士の絵日記』『下級武士の食日記 幕末単身赴任 増補版』

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( 某日。  引き続き 前々回 ・ 前回 のエントリーで言及したBosch本2冊を読む、つもりだったのだが。 Boschのみに集中するのは疲れそうなので、息抜きで大岡敏昭『 新訂 幕末下級武士の絵日記 』(水曜社、2019) も同時に読み始める。 息抜きのつもりが面白さに強く引き込まれてどんどん読んでしまう。それにしても主人公の尾崎石城とその仲間たち、酒を呑んでばかりいる。 上記の本の繋がりで、青木直己『 下級武士の食日記 幕末単身赴任 増補版 』(ちくま文庫、2016) を購入して読み始める。こちらも非常に面白くて引き込まれる。主人公の紀州和歌山藩の勤番侍・酒井伴四郎、この人とその周りの人々も呑んでばかり。 どちらも素晴らしい日記。 以前『 「日記人格」と報酬系 』のエントリーで以下の中井久夫氏の文章を引用した。 “日記も、読まれることを予想して書かれることがしばしばある。永井荷風の『断腸亭日乗』やジッドの『日記』は明らかにそうであろう。精神医学史家エランベルジェは、日記を熱心に書きつづける人には独立した「日記人格」が生まれてくると言っている。日記をつける人も読む人も、このことは念頭に置くほうがよいだろう。”  中井久夫「伝記の読み方、愉しみ方」『日時計の影』(みすず書房) 所収 pp. 248-260、引用箇所 p. 249。 『幕末下級武士の絵日記』『下級武士の食日記 』、どちらも、他人から自分がどのように見られるか・見られたいかという意識の元に他人に読まれることを予想して書かれた、という印象を与えない。おそらくそのようには書かれなかったのではないか。万が一日記が読まれた時のために、仮に政治体制への批判があったとしても記さない、という配慮はあっただろうけれども。 これら2冊が面白すぎて Bosch 本をほとんど読めず。 Randy Newman, Sail Away ; Toru Dodo, Do You Like Cappuccino? ; などを聴く。Sail Away は30年以上聴いている。 5:30 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら読書。 スロージョギング。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグ

ヒエロニムス・ボス 「快楽の園」の次 (2)

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( 某日。 前回のエントリー で言及した Walter Bosing,  Bosch: The Complete Paintings と並行して、Matthijs Ilsink and Jos Koldeweij, Hieronymus Bosch: Visions of Genius (Mercatorfonds, 2016) も読み始める。初読。 Bosch死後500年を記念して2016年にオランダで行われた展示に際して出版された図録も兼ねているけれどもそれに止まらない書籍。文章も図版も充実している。 図版画像はこの書籍のために新たに撮影されたもののようだ。“illustrated by new photography undertaken by the Bosch Research and Conservation Project Team” と記してある。 前書きなどを除き主要な章立ては以下の通り。 I: Life’s Pilgrimage II: Hieronymus Bosch in ’s-Hertogenbosch III: The Life of Christ IV: Bosch as Draughtsman V: Saints VI: The End of Days 両著作ともBosch 絵画中の様々な箇所について文化的・宗教的に論じている。当時の宗教・文化の知識がないため、読むのに思いのほか時間がかかりそう。 5:30 起床。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。ヴェランダで日光に当たりながら飲む。 夜、柱サボテンとボトルツリーに水をやる。 スロージョギング。ゆっくり腕立て伏せ10回x5セット、合計50回。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、ルテイン、ゼアキサンチン、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。 ストレッチ。ホットココア (オーガニック、非アルカリ処理)。 Irene Kral, Where Is Love?

ヒエロニムス・ボス 「快楽の園」の次 (1)

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( 某日。 Hans Belting, Hieronymus Bosch: Garden of Earthly Delights (Prestel, 2016) を読了したのに続いて、Walter Bosing, Bosch: The Complete Paintings (Taschen, 2010) の再読を始める。初読時サッと読んだだけだったと思う。内容は覚えていないので実質的に初読のようなもの。 Albrecht Dürer is reported to have said of the monster-like creatures/new forms Bosch generated "the like of which was never seen before nor thought of by any other man" (同書 p. 41).   6:00 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら読書。 スロージョギング。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、ルテイン、ゼアキサンチン、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。 ストレッチ。ホットココア (オーガニック、非アルカリ処理)。 As usual, with music on in the background, looked slowly and carefully at paintings, textiles, pottery, cloisonné, and a metal-casting sculpture in home, renewing, giving rhythm and harmony to, my sensations.  Charlie Haden & Gonzalo Rubalcaba, Tokyo Adagio ; Egberto Gismonti, Infância ; Quiq

レンブラント、Halal ハラル認証のお店

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( 某日。 5:30 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲み、柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 珈琲豆を補充し忘れていた。代わりにたまたま冷蔵庫にあった市販の無糖アイスコーヒーを飲む。 2011年『 レンブラント 光の探求 / 闇の誘惑 』展の図録を、所収論文含め再読する。版画作品中心の展覧会。 所収論文は ・Martin Royalton-Kisch, “Casting the light: some aspects of Rembrandt's chiaroscuro” ・Erik Hinterding, “Nocturnes in print: Rembrandt and the quest for dark tonalities” ・Akira Kofuku, ““Papier de demi-teinte:” Japanese paper in Rembrandt's oeuvre” 日本語訳も収録されている。 レンブラントの絵画と版画は共にいつ観ても何回観ても深く深く沁みる。レンブラント作品集とレンブラント関連書籍をそのうち再読することにする。 9:00 温サラダを作って食べる。ブロッコリー、キャベツ、玉ねぎ、にんじん。350g ほど。塩、黒胡椒、オリーヴオイル(オーガニック・エクストラヴァージン・コールドプレスト)。 マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 2g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、亜鉛 (Nature Made 10mg)、ルテイン、ゼアキサンチン、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3g、を摂取。 Organic Psyllium Whole Husk Fiber 5g を水に溶いて飲む。 ストレッチ。ゆっくり腕立て伏せ10回 x 5回、合計50回。 昼過ぎに私用で外出。外出中に聴いていたのは4枚組の Ketil Bjørnstad, Rainbow Sessions ; Alberta Hunter, Amtrak Blues . Halal 認証のお店でもう一人と遅めのランチ。近況を聞く。 お店ではマトンを食す。ラム肉が好きで定期的に食べるがマトンは食べな

太陽光、メラトニン、ミトコンドリア (2)

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( 某日。 Fennesz & Ryuichi Sakamoto,  Cendre ; Keith Jarrett,  My Song ; などを聴く。 前回「 太陽光、メラトニン、ミトコンドリア (1) 」の続き。 以下は推測。前回同様、不正確な用語使いはあしからず。 メラトニンの大半がミトコンドリア内で生成されることの利点は何だろうか。 ミトコンドリアは体内エネルギー源アデノシン三リン酸ATPを生成する点で、身体にとって決定的に重要。研究によれば体内ミトコンドリアは人間の体重の10%を占めるようだ。ATP生成過程の副産物として不可避的にROS (活性酸素種 Reactive Oxygen Species: ROS) が生成される。ROSは酸化ストレスの原因で、対処しないとミトコンドリアや細胞に深刻なダメージを与える。深刻なダメージを受けたミトコンドリアや細胞が増えると各種炎症や症状が出ることが明らかになっている。 メラトニンの重要な機能の一つはROSとそれが原因で生じる酸化ストレスから細胞と細胞内を守ること。メラトニンがミトコンドリア内で生成されるのであれば、ミトコンドリアをこのROSダメージからできる限り保護することができる。それが、 メラトニンの大半がミトコンドリア内で生成されることの利点だろう。 前回述べたように、メラトニンのミトコンドリア内生成は、太陽光に含まれる近赤外線/放射 (near-infrared light or radiation) への反応として生じる。 身体は陽の光を浴びると、メラトニンだけではなく、身体にとって決定的に重要なビタミンD(実質はステロイド系のホルモンでさまざまな体内代謝過程に関与)も生成する。 なぜ陽の光が人間の身体にとってそのような重要な役割を持つのか。 もし身体が、身体にとって決定的重要性を持つ諸物質を主に経口で食べ物を摂取することでしか生成できなかったとすると、人類種の生存に大きな問題となっただろう。必要な食べ物を必要な量、採取・摂取できない場合が多かったと思われるからである。太陽光であれば、極地に住む場合を除けば、場所や気候・季節による多少の差はあれ、 少なくても種の保存に必要な人数が 身体にとって最低限必要な量を浴びることが可能だっただろう。食べ物の摂取にそれほど影響されずに、身体にとって決定的重要性を

太陽光、メラトニン、ミトコンドリア (1)

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( 某日。 Russel J. Reiter, “Melatonin in Mitochondria: Mitigating Clear and Present Dangers,” Physiology , Vol. 35, No. 2 (2020) https://doi.org/10.1152/physiol.00034.2019 Scott Zimmerman, Russel J. Reiter, “Melatonin and the Optics of the Human Body,” Melatonin Research , Vol. 2, No. 1 (2019) https://doi.org/10.32794/mr11250016 にざっと目を通す。 読んで得られる生活上の教訓は、在宅であってもヴェランダでそれなりに陽の光を浴びようと心がけているけれど、もう少し浴びた方が良いのかもしれない、というものだろうか。 身体内のメラトニンの5%だけが松果腺 (pineal gland) で生成されていること。残りの95%はミトコンドリア内部で生成されていること。ミトコンドリア内生成は、太陽光に含まれる近赤外線/放射 (near-infrared light or radiation) への反応であること。メラトニンは身体にとって非常に重要なさまざまな機能を果たすこと。例えば活性酸素種 (Reactive Oxygen Species: ROS) とそれが原因で生じる酸化ストレスへの防壁としての機能。 全く専門外なので不正確な用語使いだと思うが、大体そういう内容だった。 (追記。「 太陽光、メラトニン、ミトコンドリア (2) 」もある) John Taylor, In Two Minds ; Avishai Cohen Trio, Gently Disturbed 、などを聴く。 ************ 5:30 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。 スロージョギング。ゆっくり腕立て伏せ10回x5セット、合計50回。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natu

ギャラリーでインデックス投資の話で盛り上がる

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( 某日。 5:30 起床。NY市場終値をチェック。 大幅利上げ警戒で米株大幅安も大幅円安進行、基準価格の変動はその分相殺されそれほど大きくない。動けず。 シャワー。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。ヴェランダで日光に当たりながら飲む。 読書。 スロージョギング。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、ルテイン、ゼアキサンチン、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3gを摂取。 ストレッチ。ホットココア (オーガニック、非アルカリ処理)。 いつものように、絵画、織物、器、立体作品、をゆっくりじっくり見て諸感覚を刺激する。 Organic Psyllium Whole Husk Fiber 5g を水に溶いて飲む。 15:30-16:00 第二食。自炊。亜鉛 (Nature Made 10mg)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g) を摂取。 総脂質摂取量約 145g  (オーガニック・エクストラバージン・コールドプレス・ココナッツオイル 70g、オーガニックエクストラバージンオリーブオイル 15g、ナッツから 25g、魚から 25g、卵・納豆 10g)。 総野菜摂取量約 800g。 総食物繊維摂取量 45g ほど。 総タンパク質消化吸収量 50g 程度 (摂取量に対する消化吸収率を考慮)。 摂取 Net Carb (炭水化物マイナス食物繊維) 量約 50g。 第二食後、買い物に出る。そのまま幾つかギャラリーを見る。 移動中、Steve Dobrogosz, Golden Slumber ; Rumer, This Girl’s In Love (A Bacharach & David Songbook)  などを聴く。前者はビートルズのピアノカヴァー集。後者はバート・バカラック & ハル・デヴィッド (Hal David) 楽曲のカヴァー集。聴いていてどちらも素晴らしいと思う。 ギャラリー間は徒歩で移動。良い散歩になり気晴らしになる。 ギャラリーのオーナーさんとなぜか作品の良さそっちのけでインデックス投資の話で

「表現の中で安全に壊れること」

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( 某日。 5:30 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら、購入した 『精神看護』2022年9月号 (医学書院) を読む。 特集は、アディクションを巡る赤坂真理氏と倉田めば氏の対談及び質疑応答。 同特集内容を凝縮した表紙タイトルには「表現の中で安全に壊れること 回復に殺されないために」とある。「表現」「安全に壊れる」は赤字で、それ以外は白字で印刷されている。 以下いくつか発言を引用。 赤坂氏: 「私には自分の苦しみとか悩みの形がわからない、というモヤモヤしたものがあった。」「私のようなモヤモヤした状態を長期続けている人、二次被害 [引用者注: アディクションのこと] を始める瀬戸際で踏みとどまっている人」「表現においては、モヤモヤを、モヤモヤなままにかたちにすることには、生命をかけてきた」(pp. 374-6) 赤坂氏: 「アディクションとは、ひとつの表現である。それを出すこと自体はその人の自然というか、必然があったんだろうと思う。壊れるのは、壊れる必要があったから。けれどもアディクションはそれ自体危険が大きい方法。命を落とすくらいの危険がある。だから、もうちょっと安全にできたらいいなって考えたんだよね。」(p. 377; 強調原文) 倉田氏: 「あいまいにしとけばいいわけですよ。 あいまいなまま、よくわからないまま放っておけばいいものをはっきりさせようとする。それがアディクションの行為として出てくるわけです。 だからはっきりさせようとする自分に対して、私はすごい警戒感を持ってる。」(p. 386; 強調原文) このブログの「 ひとりごとを言う能力 」というエントリーで言及した、中井久夫氏が挙げる「精神健康の基準」のうちの2つ、 “両義性 (多義性) に耐える能力” と “即座に解決を求めないでおれる能力、未解決のまま保持できる能力” が思い出される。中井久夫「精神健康の基準」『「つながり」の精神病理』所収、ちくま学芸文庫、pp. 237-248; 引用部分は pp. 241-2, 244-5。ここでは「精神健康」とは「精神健康をあやうくするようなことに対する耐性」と定義されている (p. 237)。 倉田氏: 「

小林達也さん対談 横浜市民ギャラリー再訪

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( 9/24 本日は横浜市民ギャラリーを再訪する。開催されている『 新・今日の作家展2022「世界をとりとめる」 』出品作家の 小林達也 さんの公開対談を見に行くため。対談相手は群馬県立近代美術館学芸員の田中龍也さん。14:00-15:30まで。 来歴、画材と技法、制作への態度、絵に関する考え方、絵と生活の話など、非常に興味深く聞く。対談は文字起こしをして来年横浜市民ギャラリーのサイトで公開予定とのこと。 展示は10/10まで。この展示が初公開となる 小林さんの新作2点画像 右作品サイズ272 x 362(cm) 横浜でのもう一つの予定は中止。 道中、Peter Erskine, Alan Pasqua, and David Carpenter, Live at Rocco を聴く。 渋谷に移動。以前触れた、10年以上お邪魔している喫茶店兼ギャラリーに寄り、珈琲 (モカ) を飲む。またオーナーさんにお話を聞いてもらい心が少し軽くなる。いつもありがとうございます。 1時間ほど雷を伴った豪雨。喫茶店から動けず。同席していた初めてお会いする作家さんと、オーナーさんを交え話す。作家さんから、さまざまな作家の作品を掲載紹介している小冊子の最新号を頂く。 https://www.spreads-artistsfile.com   ありがとうございます。 閉店時間をオーヴァーして滞在してしまう。ご迷惑おかけしました。 雨が上がり喫茶店を出てGINZA SIXに向かう。蔦屋のあるフロアーで行われている複数のアート展示を見る。 Ketil Bjornstad & David Darling, The River   を聴きながら帰路に着く。 ************ 5:30 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲む。台風の雨で柱サボテンとボトルツリーはヴェランダには出さず。 シャワー。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆20g、250ml。読書。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、ルテイン、ゼアキサンチン、イヌリン粉末 5g、グリシン粉末 3g