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小林達也個展で作品を購入する

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( 某日。 午後早い時間に横浜での用事があり第1食後に外出する。 矢野顕子、 Love Life を聴きながら。 横浜での用事を無事終えた後、少し休憩をして、横浜市内を移動してみなとみらい線の日本橋大通り駅で下車する。 明治44年竣工、日本初の全鉄筋コンクリートのオフィスビルと言われる旧三井物産ビル1Fにある ギャルリー・パリ Galerie Paris に行く。 開催されている 小林達也 個展「 遠くの日照りや歌声やで、 いま雨が降る 」を観る。エントリー「 田中玲子個展を観て作品を購入し、小林達也さん個展のDMが届く 」で言及した個展。 同ギャラリーでは2019年の個展「空に着地」、2021年の個展「大きな線 もしくは星」に続いて3回目の個展。2022年には横浜市民ギャラリーにおける「新・今日の作家展」で大作を展示している。いずれの展示も観ている。このあたりのことはエントリー「 小林達也 絵画作品と展示 」「 小林達也さん展示 横浜市民ギャラリー 」「 小林達也さん対談 横浜市民ギャラリー再訪 」に記してある。 今回の展示作品。建材パテ、カゼインテンペラ、色鉛筆、クレヨン、アクリル、寒冷紗。 2270 x 1810 (mm) の作品3点 作家自らが制作した額に入った作品群 他の作品群 珍しい正方形 小作品 作家が在廊されていた。お話しする。小作品について話している中で、展示していない小作品があるとのことを伺う。「観てみます?」と言って下さる。遠慮せず観ることにする。 良い。購入した。嬉しい。 タイトル: 外へ話す/cold (2022) 262x216(mm) 額 170x112(mm) 作品サイズ こちらの額も作家自身が制作したもの。 作品をよく観ると、カゼインテンペラで色が付けられている穴の空いた紙がコラージュのように貼られている。作家にこの穴の空いた髪について尋ねてみると、桐生織物の製造過程で作られるもののようだ。作家は桐生市にアトリエを構えているため、このような面白い素材を使用するのだろう。 桐生市のサイト によれば、紋紙とは「ジャガード織機で織り進める中で、どのタイミングでどの色の糸を表面に出すかという指示書」であり「ジャカードの運動データ」のこと。 1時間ほど滞在して絵画、色彩を味わう。 購入した小作品は展示していなかったこともありその場で持ち帰る

音楽を聴き、1冊読了し、買い物をして、絵画作品の配置場所を変える

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( 某日。 Paolo Fresu, Furio Di Castri, & John Taylor, Contos などを聴く。Paolo Fresu のトランペットと John Taylorのピアノ。 聴きながらDavid Hopkins, After Modern Art 1945-2000 (Oxford University Press, 2000) を読了する。 エントリー「 中央線沿線で古書店巡りをして本を6冊購入する 」で言及したように、550円で購入していた。 第1章 The Politics of Modernism: Abstract Expressionism and the European Informel 第2章 Duchamp's Legacy: The Rauschenberg-Johns Axis 第3章 The Artist in Crisis: From Bacon to Beuys ここまでは興味があるのだけれども、その後ポップアート、ミニマルアート、コンセプチュアリズム、ポストモダニズム、1990年代、とどんどん興味が無くなっていくのだった。ということで第4章以降はサッと読む。 2000年までということで、今ほどメジャーではなかったであろう Peter Doigは扱われていない。 2017年までカヴァーした 改訂第2版 が出版されているようだ。2000-2017 で特に強く興味を惹かれる動きはないので初版で十分。 読書を終えて気分転換に、切れていたマカダミアナッツオイルを買いに行くも一時的に品切れだった。 代わりに ELYSIAN ISLE (エリージアンアイル) エキストラバージン アボカドオイル を購入する。 家に設置してある絵画作品のうち7作品の配置場所を変える。配置換えをしたのは全て小品だけれども、これだけで部屋の雰囲気が異なったものになる。 5:30 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら読書。 スロージョギング。ゆっくり腕立て伏せ10回x 7セット、合計70回。 9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (

「おやじはニーチェ: 認知症の父と過ごした436日」「絵を見る技術」を読む

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( 某日。 終日在宅の日。音楽をかけながら一日中読書をする。  Pat Metheny, Still Life (Talking) など。 少し前、ウィリアムモリス 珈琲&ギャラリーに伺ったさい店主さんと話していると「あ、そういえば」と突然、自分にぜひお薦めしたい本があるとのことで見せて下さる。 高橋秀実「 おやじはニーチェ: 認知症の父と過ごした436日 」(新潮社、2023) 店主さんは、読み始めたばかりですぐさま自分が読むのにピッタリだと思ったの、とのこと。 著者の名前は知っているけれども著作は1冊も読んだことがない。お薦めということで早速帰路書店に寄って購入したのだった。 朝から読み始めて一気に読了する。ノートに細部に渡って記された著者と著者のお父さんとの当事者会話を掲載してある部分と、その箇所の話題に関連するさまざまな哲学者の言葉を元に会話と哲学者の言葉双方を解釈する部分、からなる、非常に興味深い記述に満ちている書籍。読後感も良い。お薦め、ありがとうございます。 読書モードに入ったようなので、少し休憩してからもう1冊読むことにする。少し前に古書店で購入していた 秋田麻早子「 絵を見る技術 名画の構造を読み解く 」(朝日出版社、2019) これも一気に読了する。良書。タイトルにあるように、構造を読み解くための技術を、さまざまな絵画を丁寧に分析しながら、ロジカルに記述している。書籍の趣旨上、イコノグラフィーやイコノロジーはあまり扱われない。 わからないことはわからないと明記されている。例えば名画と評価されている絵画はさまざまな点においてバランスが良いとされるのだが、「身も蓋もない話をすると、どうして絵のバランスを取らないといけないのは、あまり分かっていないんです」。人間には調和・秩序・パターンを見出したくなる傾向性があることが書籍では何度か触れられている。 以前読んだ、Molly Bang, Picture This:  How Pictures Work, Revised and Expanded 25th Anniversary Edition (Chronicle Books, 2016)  と合わせて読むのが良い気がする。再読してみようか。 読書で疲れた。 6:00 起床。N Y 市場終値をチェック。   グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリ

ファーガス・マカフリーなどで展示を観る

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( 某日。 横浜での用事があり外出する。 Avishai Cohen, Almah を聴く。 無事用事を終えて移動する。表参道駅で降りて Fergus McCaffrey Tokyo ファーガス・マカフリー東京 に行く。 開催中の、8人によるドローイング展「 Seeing without a seer 」を観る。「seeing without a seer 見るものなくして見る」というのは西田幾多郎による言葉。出展作家はジョー・ブラッドリー、セシリー・ブラウン、サム・フランシス、 マーシャ・ハフィフ、中西夏之、ブライス・マーデン、 サイ・トゥオンブリー、吉原治良。 額装表面への反射・映り込みが酷く撮影が難しい。 ギャラリーを出てウィリアムモリス 珈琲&ギャラリーに向かう。 モカを飲みながら店主さんといろいろお話をする。 西武渋谷店に行く。B館8Fの「美術画廊・オルタナティヴスペース」で開催されている 山崎雅未 個展「 Chaotic 」を観る。「都会の夜を描写するペインター」とのこと。 アクリル、キャンバス。 画像を掲載していない作品も含めて全て売約済みマークが付いていた。人気作家のようだ。西武渋谷のショーウィンドウも担当している。通行の人で画像撮影できなかったので作家のインスタグラムより。 https://www.instagram.com/p/CuF5_YXSyc8/?img_index=1 Crisp Salad Worksで第2食目を摂る。The Cal-Mexをベースに、ほうれん草をケールに変更、クルトンをサンフラワーシードに変更、オリーブオイル・ブラックビーンズ・塩胡椒を追加して食べる。 カフェで読書。 バーに立ち寄り、カルヴァドスソーダ1杯、シングルモルトウィスキーをストレートで4杯飲んで帰宅する。 6:00起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。 シャワー。 大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら読書。 ゆっくり腕立て伏せ 10 回 x 7 セット、合計 70 回。   9:00-9:30  第一食。自炊。マグネシウム  ( にがり顆粒  2g) 、ビタミン B (Dear-Natura Mix) 、ビタミン C (L- アスコルビン酸   1.5g)

倉敷安耶 個展、Adam Lister個展などを観てレゴ作品を思い出す

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( 某日。 午後の横浜での用事に合わせて、自宅にて第1食目を食べた後に外出する。 目的地に到着までにそこそこ疲弊する。 書類を受け取る。気になることもあるけれども、1時間ほどで無事用事を終える。 Genesis, A Trick of the Tail を聴く。 東横線中目黒駅で日比谷線に乗り換えて銀座駅で降りる。A3出口を出て旅行者で溢れている通りを少し歩き、旅行者で溢れているGinza Six に入る。 6Fに上がる。銀座 蔦屋書店 アートウォールにて、倉敷安耶 個展「 腐敗した肉、その下の頭蓋骨をなぞる。 」を観る。 「共同体内での「眼差し」を振り返る⽬的として東洋、⻄洋絵画内における⼥性像に焦点を置き、聖書に登場する⼥性をモチーフとした《九相図》と題する作品を発表します。九相図とは、屋外に置かれた死体が朽ち果てていく過程を九つの段階に分けて描く死体の不浄や無常観を表現する仏教絵画」とのこと。 木枠、ウール生地、織物、刺繍、糸、油彩、メディウム転写 続いて銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUMで開催されている「 Adam Lister Solo Exhibition 」を観る。「水彩絵の具とアクリル絵の具を用いることで透明性と平面性を組み合わせたピクセル画」とのこと。 名画イメージをベースに用いるあるいはそれに依存する必然性はあるのだろうか。自分で元になるタブローを描き、それをピクセルで簡略化して描くというプロセスで作品にするというのでは、上手くいかないということだろうか。それでは鑑賞者の関心を惹くことができないということだろうか。 LEGOで再現する名画シリーズを思い出す。例えば上記最初のAdam Lister作品のネタである René Magritteの  The Son of Man をできるだけ少ない数のLEGOピースを用いてピクセル画のように再構成するとこうなる。 非常に良い。欲しい。 あるいはゴッホ、フェルメール、ダ・ヴィンチ。 非常に良い。作品用ピースの入ったキットが販売しているのならぜひ購入して自分で組み立て飾りたいところだ。 同フロアのFOAM CONTEMPORARYにて谷敷謙 個展「 Boundary Laundry 」を観る。「人生の抜け殻」として収集した、誰かの記憶や匂いの染みついた衣類を素材」とし「ひな人形の制作方法として使わ