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「コレステロール神話」(9) スタチン、改めて結果を見て考える

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( 某日。 承前。 Jonny Bowden & Stephen T. Sinatra,  The Great Cholesterol Myth, Revised and Expanded  (Fair Winds Press, 2020) を読んでいる。最終回。 Freddie Hubbard, Goin' up をかける。 コレステロール低下薬のスタチン Statin についてもさまざまな問題点含め詳述されている (pp. 138-70)。 エントリー「 ミシェル・ンデゲオチェロの新作を聴きながらコレステロールのことを考える 」で記したように、毎年、健康診断で脂質代謝項目コレステロール値について、「要注意」「医療機関要受診」と言われている。具体的には「悪玉」コレステロールとされるLDLコレステロール値と、総コレステロール値が高いために、そのように言われている。 このまま医療機関を受診すると、「大いなるコレステロール神話」に従って、ほぼ間違いなくスタチン系のコレステロール降下剤を処方されるだろう。書籍で詳述されているように、スタチンは有益というよりは有害であるのも関わらず。「大いなるコレステロール神話」が大いなる誤りである可能性が極めて高いにも関わらず。 自分は、著者が強く勧めるインスリン抵抗性検査を受けていない。インスリン抵抗性検査の最良の代理の1つであり、インスリン抵抗性の最良の予測因子の1つだとされている、中性脂肪とHDLの比率が極めて良好だからだ。繰り返すと、比率が2以下であれば喜ぶべき、1以下ならインスリン抵抗性・心臓病・心血管疾患リスクが低すぎてこの書籍を読む必要はないとまで述べられている中で、自分の比率は0.41である。 また、健康な100歳以上の人の3つの共通点である低い中性脂肪値、高いHDL値、そして低い空腹時インスリン値、これらは現在51歳の自分に当てはまっている。 というわけで、 改訂拡大最新情報アップデート版の書籍を読んで改めて健康診断結果を考えると、診断施設からの要請にも関わらず、医療機関を受診しないという結論に変わりはないのだった。 再読ではあるが、改訂拡大版ということと再読は10年ぶり以上で忘れていた内容が多く、非常に有益な読書だった。 6:00 起床。N Y 市場終値をチェック。   グラス一杯の水を飲んで柱サボテ

「コレステロール神話」 (8) インスリン抵抗性、糖質、中性脂肪

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( 某日。 承前。 Jonny Bowden & Stephen T. Sinatra, The Great Cholesterol Myth, Revised and Expanded (Fair Winds Press, 2020) を読んでいる。 大西順子「 ビレッジ・バンガードの大西順子 」を聴く。 高いインスリン値は中性脂肪を増加させ、血圧を上昇させ、HDLコレステロール値を下げる。これら全てインスリン抵抗性を悪化させ心臓病リスクを高める (p. 84)。 通常の白糖・異性化糖はフルクトースを半分かそれ以上含む。フルクトースは代謝過程ですぐさま中性脂肪になる(p. 85)。 脂肪肝とインスリン抵抗性には著しい相関関係がある。脂肪肝の主要原因はフルクトース。   “the correlation between fat in the liver (fatty liver) and insulin resistance is remarkably strong…. What causes fat to accumulate in the liver? Fructose.” (p. 104). 動脈硬化 atherosclerosis過程の始まりとしての動脈壁損傷については言及した。 ・糖類は動脈壁炎症の主要原因の一つである。 ・高血圧、高い中性脂肪レヴェル、高い中性脂肪体HDL比率は心臓血管疾患の予測因子。全てコレステロールよりも良い予測因子。糖類、特にフルクトースは、これら3つ全ての値を高める。 ・高血糖値・高インスイン血症は血中LDLにダメージを与える。 - “Sugar is a major contributor to inflammation in the artery walls.”  - “Hypertension, high triglycerides, and a high ratio of triglycerides to HDL are all better predictors of heart disease than cholesterol. Sugar, or more specifically fructose, raises every single one of them.” - “High levels of b

「コレステロール神話」 (7) インスリン抵抗性

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 ( 某日。 承前。 Jonny Bowden & Stephen T. Sinatra, The Great Cholesterol Myth, Revised and Expanded (Fair Winds Press, 2020) を読んでいる。 Toru Dodo, Dodo 3 を聴く。 コレステロールと心臓病・心血管疾患とは、これまでの「コレステロール神話」の意味では無関係であることが判明したので、コレステロールを中心とした議論から、では心臓病・心血管疾患の原因や予測因子は何かという議論に移行していく。酸化、炎症反応、糖化についてすでに言及した。 酸化と炎症反応だけが心臓病を引き起こす原因なのではない。インスリン抵抗性もそうした原因である。インスリン抵抗性は迫り来る心臓病の最も早いサインであり体内炎症反応の早いサインでもある。そしてインスリン抵抗性を引き起こす最大の原因は砂糖である (pp. 76-)。 糖質を摂取すると血糖値が上昇する。インスリン機能の1つは、正常な血糖値を保持すべく、血中の糖質を、それがエネルギーとして消費されるように筋肉細胞に運ぶこと。糖質が多ければインスリンレヴェルも高くなる。糖質を慢性的に過剰摂取しているとやがて筋肉細胞がインスリンの効果に抵抗するようになる。新たなエネルギー源は要らないからだ。インスリンは筋肉細胞に糖質を運べないので別の場所を探すほかない。この別の場所というのが脂肪細胞。脂肪細胞は喜んで糖質を取り込んで大きくなるとともに、大量の炎症化学物質を放出する。炎症は心臓病の主要な原因・促進剤の1つ (pp. 172-73)。 こうしたことが起こっていても、インスリンが頑張っている間は、血糖値は「正常」でありうる。高インスリンにも関わらずインスリンが血糖値を「正常」な値の範囲に収めることがもはやできなくなると、血糖値は「正常」な値を超える。高血糖値は異常を伝える遅れたサイン "a late sign of problems" (p. 180)。 インスリン抵抗性は、摂取した糖質(糖類・澱粉)量を身体が適切に処理できなくなると生じる。 “Insulin resistance happens when the body is no longer able to effectively man

「コレステロール神話」 (6) 動脈硬化 (2)

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( 某日。 承前。 Jonny Bowden & Stephen T. Sinatra, The Great Cholesterol Myth, Revised and Expanded (Fair Winds Press, 2020) を読んでいる。 はっぴいえんどに続いて昔の音楽をかける。 はちみつぱい「 センチメンタル通り 」を聴く。 前回のエントリーで記したように、動脈硬化 atherosclerosis 過程が始まるのは、LDLが、ダメージを受け破れた動脈壁に入りそこに留まって酸化炎症反応過程を開始するとき。 炎症が生じると免疫システムが異常を感知しマクロファージを送り込む。マクロファージは「不法占拠」LDLを飲み込み続けやがて死ぬ。死んだマクロファージは foam cell 泡沫細胞と呼ばれプラークを形成していく。まだ内壁の一番奥の層 tunica intima 内膜に留まっている。 次に、血管壁を構成する平滑筋細胞が直ちに異常を感知し、内膜に移動してプラークの上に瘡蓋のようなもの (fibrous cap 繊維性皮膜) を形成する。平滑筋細胞は、泡沫細胞の多さに困惑し、ここに骨を形成しようと考え、プラークと瘡蓋のあるところにカルシウムを沈殿させる。異物が大きくなる。 プラークと瘡蓋は内膜から血管に突き出してくる。反応は 2 つ。 1 つは血管の直径が縮み進入に対応する。血液が流れにくくなる。もう 1 つは、カルシウム沈殿の影響もあって、血管壁が柔軟性を失いこわばってくる。動脈硬化。プラークが破裂しそれを構成していた脂肪が血液内に入ると、血液は異物混入を感知して、その異物が血流内でひろがらないように血栓を作る。血栓は防御メカニズムなのである。しかしこの血栓のせいで硬化した血管が詰まりあるいは血液が十分に流れず十分な酸素が各所に行き渡らないことがありうる。心臓の場合心臓発作を引き起こす (also p. 74)。 LDL粒子が問題なのではない。LDLが本来入り込むべきではない場所 (傷ついた内皮細胞の層) に入り留まり、酸化・炎症物質による攻撃を引き起こすこと、それが慢性的炎症に至ること、が問題なのである。とすればそもそも内皮細胞の層 endothelium が刺激物に晒されたり破れたりするのを防げば良い。 方策は3つ。まず、 心臓血管の損傷が常

「コレステロール神話」 (5) 動脈硬化 (1)

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( 某日。 承前。 Jonny Bowden & Stephen T. Sinatra, The Great Cholesterol Myth, Revised and Expanded (Fair Winds Press, 2020) を読んでいる。 はっぴいえんど「 ライブ!!はっぴいえんど 」を聴く。 オープニングはファンク調の「はいからはくち」。 「大いなるコレステロール神話」が誤りだとしても、コレステロール特にLDLが心臓血管疾患と無関係ということではない。むしろ「神話」とは別の形で密接に動脈硬化に関わっている。 Atherosclerosis アテローム性動脈硬化。脂肪沈着物 (アテローマatheroma) による動脈硬化。一般に動脈硬化 arteriosclerosisと言われる症状の最も頻度の高い原因であり一番命を失いやすい。アテローム性動脈硬化の形成過程について記述されている (pp. 62-)。 全ては血管内皮細胞の層endotheliumを傷つける刺激物や有毒物質から始まる。こうした刺激物の原因は多種多様である。高血圧、タバコ煙、水銀といった重金属、殺虫剤、放射線、その他環境・空気中・食品中のもの、高血糖、高インスリン血症、高い中性脂肪値、など。 内皮が傷つき適切に機能しなくなると、内皮機能不全endothelial dysfunctionと呼ばれる状態になる。するとどうなるか。 まず、傷ついた内皮部分に、本来そこに入るべきではない、面倒を起こす分子が入り込み、留まるべきではないのにそこに留まる。動脈硬化のプロセスは常にこのように始まる。 ここで大抵の場合、面倒を起こすのはある種のLDL。一旦LDL分子が留まり出すと他の分子も集まり、内皮下 “squatters” (不法占拠者) になる。次にこれらは、血管壁 artery にあるプロテオグリカン proteoglycan という特殊構造を持つ糖タンパク質 (タンパク質と糖の複合体) と結合し、酸化力 oxidative forces を強く引き付ける。留まっているLDLが酸化し炎症反応が生じる。 動脈硬化 atherosclerosis 過程が始まるのは、LDLが、ダメージを受け破れた動脈壁に入りそこに留まって酸化炎症反応過程を開始するとき。 これらが慢性的に続くと動脈硬化へ一直線。

「コレステロール神話」 (4) 中性脂肪、HDL、心臓病心血管疾患・インスリン抵抗性の予測因子

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( 某日。 承前。 Jonny Bowden & Stephen T. Sinatra, The Great Cholesterol Myth, Revised and Expanded (Fair Winds Press, 2020) を読んでいる。 Steve Reich,  WTC 9/11  を聴く。 9.11の時期にアメリカに住んでいたこともあって重苦しく心に響く。 「大いなるコレステロール神話」が誤りだとしても、通常の血液検査での脂肪代謝項目が無意味ということでも、コレステロールは心臓病・心血管疾患とあるいはその予測因子として無関係ということでもない。 インスリン抵抗性については後ほどエントリーを改めて述べる。通常の血液検査での脂肪代謝項目にはLDLとともにHDLと中性脂肪 triglyceride の値が記してある。 実は、中性脂肪のHDLに対する比率は、心臓病とインスリン抵抗性の両者の最良の予測因子の1つである。この比率はコレステロール値よりも遥かに良い心臓疾患の予測因子であり、インスリン抵抗性の優れた予測因子である。これは決定的に重要なことである。 “The ratio of triglyceride to HDL is one of the best predicators of both heart disease and insulin resistance” “a far better predicator of heart disease than cholesterol ever was (pp. 59; 75), “an excellent predicator of insulin resistance” (p. 85). This is called “critically important” (p. 184).  中性脂肪のHDLに対する比率の重要性をいくら強調しても強調しすぎるということはない。それはインスリン抵抗性検査の良い代理となる。インスリン抵抗性がそれほど重要なのは、それが心臓疾患の最も強く最も一貫した予測因子の1つだからである。 “We can’t overemphasize how important the triglyceride to HDL ratio is. It’s a good surro

「コレステロール神話」 (3) コレステロール値

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( 某日。 承前。 Jonny Bowden & Stephen T. Sinatra, The Great Cholesterol Myth, Revised and Expanded (Fair Winds Press, 2020) を読んでいる。 現行の健康診断における血液検査で計測したコレステロール値は、心臓病・心血管疾患の原因ではないばかりかそうした疾患を予測すらしない。こうしたコレステロール値は心臓病・心血管疾患の極めて不十分な予測因子である。“Cholesterol levels, as currently measured, do not even predict heart disease (let alone cause it)” (p. 13).  It is “a very poor predicator” (p. 33). コレステロール値を下げても人命を救うことには繋がらない。このことは次から次へと研究で示されている。 “Lowering cholesterol does not save lives—and this has been shown in study after study” (p. 13). 例えば総コレステロール値。15万人以上を総コレステロール値別に、160 mg/dL未満、160-199、200-239、 240以上に4分類し、5年間経過観察した研究がある。 なおアメリカ心臓協会 American Heart Association のガイドラインによると、200以下が「望ましい "desirable"」、200-239は「境界型高コレステロール "borderline high"」、240以上は「極めて悪いニュース "bad news indeed"」とされている。 研究結果。総コレステロール値が最も低いグループは最も高い比率で死亡する。全死亡死因率で死亡するリスクはコレステロール値が低いほど高い。準拠グループ (160-199) に比して、全死亡死因率で死亡するリスクは、「境界型高コレステロール "borderline high"」(200-239) の場合には著しく減少し、240以上の「極めて悪い」グループの場合はさらに

「コレステロール神話」 (2)「悪玉」「善玉」

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( 某日。 承前。 Jonny Bowden & Stephen T. Sinatra, The Great Cholesterol Myth, Revised and Expanded (Fair Winds Press, 2020) を読んでいる。 SJQ, Samurai Jazz Quintet を聴きながら。 コレステロールについて。 コレステロールは、それなしには生命が成り立たない、生命に絶対必要な分子で、あまりに重要なので肝臓、脳、それだけではなく体内のほとんど全ての細胞が合成することができ実際にそのように生成されている (e.g., pp. 8, 27)。 “Cholesterol is an essential molecule without which there would be no life, so important that virtually every cell in the body is capable of synthesizing it” (p. 60).  “[C]holesterol, a basic raw material made by your liver, brain, and almost every cell in your body” (p. 27). コレステロールはそれ自体では血液の中を流通できない。常に、リポプロテイン lipoprotein (HDLやLDLの末尾のLはlipoprotein の略) という保護構造の中に含まれている必要がある。いわば、リポプロテインを血液の流れに浮かぶ船、コレステロールはそれが運ぶ荷物 cargoの1つ、に喩えられる。船が運ぶのはコレステロールだけではない。中性脂肪やタンパク質も運ぶ。専門的には「船」は「粒子 particle」と呼ばれる (pp. 57-61)。 以下に記すようにLDLにはいくつも下位類型がある。類型とその配分を問わず「コレステロール神話」のように、動脈硬化・心臓血管疾患リスク予測因子の観点から、これらを単に全て同じ「悪玉」"LDL"として扱うのであれば、船 (particle) の総数の方が「コレステロール神話」で言われるLDLよりも遥かに重要である ("total particle number i

弟のアルバムを聴きながら「コレステロール神話」を読み始める

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( 某日。 エントリー「 ミシェル・ンデゲオチェロの新作を聴いてコレステロールのことを考える 」で記したように、2012年の第1版の改訂拡大最新情報アップデート版である Jonny Bowden & Stephen T. Sinatra, The Great Cholesterol Myth, Revised and Expanded (Fair Winds Press, 2020)  を読む。 動脈硬化・心臓病の原因としての・予測因子としてのコレステロール、という「大いなるコレステロール神話」が大いなる誤りであることを豊富な証拠とともに示している。 それだけではなく、「大いなるコレステロール神話」が誤りだとすると、では動脈硬化・心臓血管疾患の原因・予測因子は何か、についても議論している。そのため、主にコレステロールについての書籍なのだろうという、タイトルが示唆するところとは異なって、そうした原因である酸化・炎症・糖化・インスリン抵抗性について多く紙面が割かれている。 心臓血管疾患リスク軽減の観点から見た結論は、リスク予測因子としてインスリン抵抗性検査を受けること。 もしこの書籍から1つ実行可能な結論があるとするなら、インスリン抵抗性検査を受けよ、これである。“If this book has one single, actionable takeaway, it’s this: Get tested for insulin resistance” (p. 14). もしこの書籍から1つだけメッセージを受け取るなら、LDLコレステロールについて心配するのはやめて、自分がインスリン抵抗性尺度のどこに位置しているかを見よう、これである。 “if there is one message from this book that you take home with you it should be this: Stop worrying so much about LDL cholesterol and start looking at where you are on insulin resistance scale” (p. 184). インスリン抵抗性を持たないように・持っている場合はできるだけ減らすために、糖類摂取量、特にフルクトース摂取量に気をつけるこ

ミシェル・ンデゲオチェロの新作を聴きながらコレステロールのことを考える

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( 某日。 Meshell Ndegeocello の新作  The Omnichord Real Book を聴く。 非常に良い。Blue Note から出すのは初めてのようだ。Blue Noteの こちらのサイト で、このアルバムについて "It's a little bit of all of me, my travels, my life この作品はちょっとした私の全て、私の旅、人生"と本人が語っている。 毎年、健康診断で脂質代謝項目コレステロール値について、「要注意」「医療機関要受診」と言われている。具体的には「悪玉」コレステロールとされるLDLコレステロール値と、総コレステロール値が高いために、そのように言われている。 体について調べるのが好きなので自分でコレステロールについての論文などを調べると、自分の脂質代謝は問題がないどころか極めて良いことがわかる。 コレステロールについてまとまった形で勉強になったのは、2012年の発売直後に読了したJonny Bowden & Stephen Sinatra, The Great Cholesterol Myth: Why Lowering Your Cholesterol Won't Prevent Heart Disease-and the Statin-Free Plan That Will (Fair Winds Press, 2012) だった。 通常使用される「善玉」「悪玉」という分類は無意味であること。現在の基準値よりも高い総コレステロール値の方が健康と正の相関関係にあること、基準値内であっても低い数値だと病気との相関関係が強いこと。一般に「基準値」と言われているものが怪しいこと。通常の血液検査項目での値を用いるのであれば、健康あるいは病気予備軍への信頼できる指標はHDLの値、中性脂肪 (triglyceride) の値、HDLと中性脂肪の比率、であること。 記憶に残っているのはその程度だった。 これらで照らし合わせるだけでも、自分の脂質代謝数値は極めて良好なことがわかる。 調べてみると、上の書籍の 改訂拡大版 が2020年に出ていたので読むことにする。 次回以降に続く。 6:00 起床。NY市場終値をチェック。 グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボト

Carla Bley カーラ・ブレイが亡くなる

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( 某日。 自分が大好きな作曲家・ジャズプレイヤーCarla Bley カーラ・ブレイが10月17日に亡くなったのを知る。 The New York TimesのObituary追悼記事 とそこからの写真。 自分はCarla Bley の長いキャリアを網羅して聴いているわけではない。エントリー「 カーラ・ブレイ & スティーヴ・スワロウ (1) 」「 カーラ・ブレイ & スティーヴ・スワロウ (2) 」で記した系列の音楽群を聴いているだけだ。 1992年頃、アルバイト先の出版社で誌面デザインを担当している方に、カーラ・ブレイ&スティーヴ・スワロウ Carla Bley & Steve Swallow の  Duets  (1988) を紹介してもらった。「多分好きだと思うよ」と言われた記憶がある。もうその方がどこに居られるかわからず連絡できない。今でも感謝している。 聴いて素晴らしいと思い30年以上高い頻度で聴いているとともに、この系列の Carla Bleyアルバムが出るたびに大体購入して聴いているのだった。 Go Together  (1993) Are We There Yet?   (1999)  サックスのAndy Sheppard が参加したもの   Songs With Legs (1994);   Trios   (2013);  Andando El Tiempo   (2016)  と書いていて同トリオによる Life Goes On  (2020) を聴き逃しているのに気付く。これがCarla Bley 生前最後のアルバムになったようだ。購入する。 さらにトランペッターの Paolo Fresu が参加したもの   Lost Chords Find Paolo Fresu   (2007) Carla Bley,  Sextet  に収録の Lawns という曲を、Steve Swallow と二人で演奏したものが  YouTube  にアップされている。 上記トリオでも  Jarasum Jazz Festival 2018 にて ライヴ演奏 されている。素晴らしい。 この系列の Carla Bley は、曲の良さもさることながら聴いているとユーモアあるいはウィットが感じられて心が解れていく・軽くなっていく感じがする