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8月, 2025の投稿を表示しています

渋谷で迷いJason Thompson展を観て移動先の神社でギャラリストさんとばったり会う

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( 某日。 午後に外出する。交通機関を乗り継いで渋谷駅で下車する。目的地は六本木通りを六本木方面に少し歩き、渋谷二丁目交差点を右折してすぐのところにある (PLACE) by method。なのだが、渋谷に来ることは多くても一度も周りを通ったことすらない渋谷フクラスと渋谷サクラステージを見てから六本木通りに出ようと思い、フクラス方面に出る。これが大失敗で渋谷駅そばで道に迷ってしまう。何とか渋谷サクラステージから渋谷ストリーム側に脱出する。サクラステージ側から、渋谷で外食せざるを得ない時の一択になっているCrisp Salad Worksを見つける。Crisp Salad Works店内から見ていた建物は渋谷サクラステージだったことに気付く。 何とか六本木通りに出て(PLACE) by methodに到着する。開催中のJason Thompson(ジェイソン・トンプソン)日本初個展「 MORE ON MORE 」を観る。 小作品群の展示。とても良い。1枚目の作品に惹かれたが売約済みで悔しい反面、購入できずに少しホッとする。作家のキャリアを考えると価格が高いわけではないが安くはないのだった。 会期終了の近い時期に行ったせいか売約済み作品が多かった。情報収集をそこまでしない自分は、会期途中でこの個展のことを知ったのだった。会期初日に観ていれば購入できたのかもしれない。もう少し情報収集の精度を上げるべきだろうか、と思う。 他の作品群 観ていて、エントリー「 アレックス・カネフスキー作品、ルディ・クレモニーニ作品、齋藤鷹個展を観る 」で言及した、齋藤鷹個展を思い出す。 ギャラリーの作家紹介文より 「トンプソンの作品は、明確な計画や意図を持たず、「絵を描くこと」そのものを出発点とし、複数の作品の制作を並行して進めながら、直感的に絵具を重ねていくという独自のプロセスから生まれます。偶然と選択を繰り返す中で、複雑で繊細な構造が少しずつかたちを成していくのです。そこには、反復されるモチーフや、非対称を内包するシンメトリックな構成といった視覚的な秩序が、とどまることなく満ちていくような気配とともに姿をあらわします。 これらの作品群は、紙や木片を継ぎ合わせたような支持体の上に、幾層もの色とかたちが重ねられています。その物質感や構造は、彫刻的な絵画と呼びうる側面をもあわせ持っています。本展...

ステップスギャラリーでグループ展を、スパイラルで庄島歩音展を観てウィスキーを飲む

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( 某日。 エントリー「 グループ展、廣田智代個展、We Make Carpets展を観る 」の続き。 ISSEY MIYAKE 銀座/445を出る。すぐ近くにあるステップスギャラリー Steps Galleryに向かう。エレヴェーターのない建物の5階にあるギャラリーに階段で登る。 開催中の「Art Cocktail 2025」を観る。出展作家は30人以上で、人数と空間の大きさから小品群の展示になっている。 出展作家の中に松浦延年さんの名前を見つけ興味を持って観に来たのだった。 敬称略 松浦延年 どちらもとても小さい作品。1枚目の作品に惹かれたけれども売約済みだった。お求めやすい価格が付いていた。売約済みでなければ購入していただろう。エントリー「 前田信明作品とキリム書籍が到着しJoseph Cornell本を読了する 」で掲載した設置空間画像の中で、前田作品の下に1枚目の松浦延年作品を設置すれば、共に抽象作品である2作品間に、白い部分の量・青と赤の色彩・作品の大きさ、という3つのコントラストが生じて互いを引き立て合うのではと思ったのだが残念。 他の出展作家を数人 服部純子 島花梨・赤川浩之 小口あや 壁面画像 Tomasz Stanko Quartet,  Soul of Things を聴きながら移動し観ている。 ギャラリーを出る。銀座駅から銀座線に乗車して渋谷駅で下車する。 宮益坂上交差点方面に歩木、ウィリアムモリス珈琲&ギャラリーに入る。いつものようにモカをオーダーし、飲みながらいつものように店主さんとお話をする。先ほど新しいNiche Galleryを初訪問してきたことなど。店主さんから新旧Niche Galleryのことなどを伺う。 お店を出て青山通りを表参道方面に歩く。スパイラルに入り開催中の庄島歩音アーカイブ展 “ Ayune Shojima: Archive Exhibition ”を観る。 「庄島歩音作品のアーカイブ展をスパイラルにて開催いたします。 2024年に制作された作品を中心に、日々の暮らしの中で出会う草花や動物たちを描いた、やわらかな色彩と愛らしいモチーフが魅力の作品をご紹介します。 庄島が現在拠点とする青森での、自然豊かな暮らしから生まれた風景がやわらかに息づく作品を、春の陽気とともにぜひお楽しみください。」 スパイラルを出て...

グループ展、廣田智代個展、We Make Carpets展を観る

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( 某日。 昨日一昨日と外出しておらず、パートナーが外泊中で誰とも話さずに過ごした。そろそろ外出したくなり、本日早めの自宅自炊第二食目を摂ってから外出する。 交通機関を乗り継いで京橋駅で下車する。宝町方面に歩いて池内美術に入る。 開催中の「巧術-日本現代美術の回答 The Answer of Japanese contemporary art」を観る。敬称略。 坂田あづみ 悠 寺澤季恵 桐山征士作品とお店外観 水野シゲユキ エントリー「 仕事をしてグループ展「邂逅 ― 巧術其之拾 ―」を観る 」とほぼ同じ出展作家陣。スパイラルという大きな空間での展示では大作が多かったところ、今回は池内美術の空間に合わせて小品群が展示されている。 池内美術を出て歩いて銀座方面に向かう。 NICHE GALLERY by BUND66に入る。別の場所にあった旧Niche Galleryでは時々展示を拝見していたが、こちらに移動後初めて入る。ただ移動したのではなくて、ギャラリーのサイトより引用すると 「ご周知のことと存じますが、ニッチギャラリーの創立者であり画家の西村冨彌先生が2023年12月にご逝去されました。これまで、長く親しんでいただきました皆様に深く感謝申し上げます。  西村先生のご逝去に伴い、中国上海で活動しているART GALLYRY BUND66羽村暁紅がこのニッチギャラリーを引継ぎさせていただくこととなり、NICHE GALLERY by BAND66の名の下、新たな地で再出発することとなりました。  NICHE GALLARYを通じて、多くの作家達を世に送り出してこられた西村先生の意思を引き継ぐとともに、今後、新しい展開をしていきたいと考えております。  日本と中国の力ある作家を双方に紹介する架け橋となれるよう努め、微力ではありますが、アジアから世界に発信していきたいと思っております。」 ということなのだった。 開催されているのは旧Niche Galleryでの展示作家だった廣田智代さんの個展『 おだやかな構図 』。 作家の言葉 「やわらかな光、静かな空気、ふとした日常の断片。記憶の奥で息づく風景を、筆先にすくい取るように描いた油彩作品たちが並びます。 小さな焦げ跡、風のゆらぎ、止まったままの自転車。見過ごしてしまいそうな瞬間が、画面のなかでゆっくりとほどけていきます。...