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10月, 2025の投稿を表示しています

Fenneszの新作を知りオークションが取り消され「雨宮処凛のせんべろ酒場」を視聴する

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( 某日。 快晴。6:00 起床時、気温27度、湿度80%。昨夜は冷房をつけて寝た。エントリー「 室内で熱中症になる 」で記したように、寝ている最中に熱中症になった自分はそれ以来室温にとても気を遣っている。本日は終日在宅、外は最高気温35度の予報。一日中エアコンをつけることにする。電気代はかかるけれども体調のためには仕方がない。 Fennesz, Agora などを聴く。Fenneszを調べると2024年に Mosaic という新譜が出ていた。 知らなかった。音源を購入しようか考える。Fenneszの音源は上記Agoraの他に、 Endless Summer, Venice , Black Sea , そして Bécs を、また坂本龍一とのコラボである  Cendre 、を持っており聴く頻度は高い。 自分の精神生活に不可欠なものにはできる範囲でお金を使うことにしている。美術、音楽、書籍とりわけ古書。美術であれば作品を購入し、音楽であればサブスクではなく音源を買い、書籍であれば図書館で借りるよりも古書店で購入する。自分の精神生活に不可欠なこうした業界や制度の維持・発展への貢献は微々たるものだけれども、そのように心がけている。もちろん購入する必要がないと思えば美術作品は観るだけで済まし、音楽は購入せずフリーの音源で聴くだけで、書籍はせいぜい図書館で借りて読むくらいだ。 美術品といえば、自分が作品を所蔵している現存作家の良い絵画作品がオークションサイトに出ていたので入札していた。以前同じオークションサイト上に別の出店者から同じ作家の作品が出ており、信じられないくらい安価で素晴らしい作品を入手したことがあった。 SBIアートオークション などの有名オークションに出るような作家・作品ではない。おそらく高い入札価格が付かないからだろう。見事な作品群を産み出す作家だと自分は思っているのだが。 今回の出品といい以前自分がオークションサイトで購入した作品といい、作品の来歴は記されておらずなぜオークションに出てきたのか分からない。前所有者が亡くなり、美術品には興味がない遺族が遺品整理でセカンダリー作品を扱う業者に安価で買い取ってもらったのかもしれない。高齢になったあるいはなりつつあるコレクターも増加しているだろう。そのようにしてオークションサイトに出てきたとしか思われない作品...

Brian Wilsonの訃報を知りチャタテムシ除去のため粗大ゴミを出しマンボウの腸を食す

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( 某日。 Brian Wilson ブライアン・ウィルソンの訃報を知る。たとえば The Guardian 紙の記事 や BBCの記事 。長めの記事。The New York Timesの記事も無料で読めるけれどもアカウントを作らないといけない。作っておらず今のところ作る気もない。 God Only Knows を聴く。タイトルに神が入っているのでそれに倣えば、神曲。自分はこの曲を山下達郎「 JOY~TATSURO YAMASHITA LIVE 」 で山下達郎がカヴァーしているを聴いて知ったのだった。もう一曲このアルバムで知ったのがThe Delfonics の La-La Means I Love You。これも良い曲だと思っていたら、程なくして聴いたTodd Rundgren,  A Wizard, a True Star でもカヴァーされていて「あ!」と思ったのを覚えている。このTodd Rundgrenのアルバムでは、 La-La Means I Love Youとともにメドレーとしてカヴァーされている Curtis Mayfield and the Impressionsの I'm So Proud、及びSmokey Robinson の Ooh Baby Babyも知ったのだった。その後少ししてCurtis Mayfield and the Impressions, Anthology 1961-1977 を購入した。 Brian Wilsonの訃報を知って一瞬で上のようなことを思い出す。長年思い出さなかったことが勝手に自動的に。記憶は不思議だ。 粗大ゴミを出す。1週間ほど前に自治体の粗大ゴミ処理チケットを買い収集日を指定予約していた。本日処分したのは長年使用していた掛け布団・毛布・ブランケットで、大きなゴミビニール袋4つになった。季節的にしばらく使用しなくなった毛布類を片付けるのが面倒で、数ヶ月の間それらを畳の上に重ねて放置していた。畳の上に高さ15センチほどの木のスノコを設置してその上にラテックスのマットレスを敷いて寝ているのだが、前日の夜から顔の発疹が急に出てきたパートナーが、次の朝起きた時に横の畳部分を見ると、小さな虫たちがたくさん蠢いているのに気付く。小さくて画像を撮るのに難儀したけれども撮影し拡大するとチャタテムシだった。調べるとお...

會見明也展、河野志保展などを観る

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( 某日。 エントリー「3 人の「女性の抽象絵画作家」展示、中西智美展を観る 」の続き。 新井画廊を出てGINZA SIXに入る。相変わらず海外からの旅行者で混雑している館内を昇り銀座蔦屋書店に入る。 開催中の會見明也展示「 I say “What should I see”,  you say “see” 」を観る。 展示に際しての作家の言葉 「私たちは今、何を見て、何を模範とするだろうか。   私の作品は、AIが描き出す「身体像」に対する違和感、そしてそれによって形成されるイメージへの問いから出発している。そこに現れる顔や手は、あまりに滑らかで、あまりに正確で、そして同時に、あまりに匿名的である。それらは誰かであるように見えて、実際には誰でもない──情報の交差点で生まれ、見る者の欲望によって組み立てられた、「見るための身体」あるいは「浮遊する皮膚」にすぎない。   流れる情報をスクロールするうちに、私は眼前の自分の身体を透明化し、画面の向こうにある身体へと視線を移していく。誰かの顔が、誰かの手が、アルゴリズムによって選別され、加工され、分解され、そして再び理想像として立ち上がる。そのプロセスに主体はいない。あるのは、欲望と制度によってかたどられた「模範のかたち」だけである。   私は、その模範的身体を絵画の中で分解し、重ね、ずらし、歪めていく。なめらかな肌は破れ、視線は重なり、意味を複層化させる。そこに遮るように置かれた手は、作者自身のものである。   「見ること」はすでに分裂しており、視線は錯綜し、そこに映るものは単一の存在ではなく、「見る制度」の痕跡そのものとなっている。顔も、手も、そして私自身のまなざしさえも、もはや誰のものでもないのかもしれない。」 続いて川人綾「 書籍刊行記念展 」を観る。 GINZA SIXを出る。混み合う通りを歩いて銀座三越本店に入る。本館2階 プロモーションで開催中のAshuPine 展を観る。 「空間に調和し、その価値を高める絵画彫刻を制作。ザ キャピトル ケンピンスキー シンガポール、ブルガリリゾート ドバイ、マンダリンオリエンタル 台北など、主にラグジュアリーホテルで作品を展示」「常に上質で洗練された仕上がりを追求」する作家とのこと。作家によって制作・展示環境への固有のスタン...

3人の「女性の抽象絵画作家」展示、中西智美展を観る

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( 某日。 11時頃に外出する。外での仕事があるパートナーと一緒に。同じ交通機関である所まで行き別れる。交通機関を乗り次いで銀座駅で下車する。 GALLERY HAYASHI + ART BRIDGEに行き開催中のグループ展「 Women in Abstraction 」を観る。出展作家は敬称略で新井碧・今実佐子・三瓶玲奈の3名。  三瓶玲奈 新井碧 二人 今実佐子 本エントリーのタイトルに「女性の抽象絵画作家」と記したのは、上記リンク先のギャラリーによる本展示説明文に「一様に「女性の抽象絵画作家」という枠組みになりますが、各々が異なる表現を追求しています。」とあり、そこから引用したからだ。 「無意識的動作を強調したブラッシュストロークを主に扱う新井の創作」「今実佐子の作品は、口紅やファンデーション、アイシャドウなどの化粧品を用いて紙の上に描かれています。... 毎日化粧品を塗り重ね、完成したその日を作品タイトルとしているそのミニマルでありコンセプチュアルな手法」「「動作的なブラッシュストロークを活かしたアクション・ペインティング的要素を持つ新井の作品、ミニマルかつコンセプチュアル・アートとしての側面も持つ今の作品、具象と抽象を行き来しながら光の表現を追求する三瓶の作品。」「いまだに権威主義的な男性中心の価値観が根付く美術界において、周縁とされてきた作家たちを照らし出す力となるでしょう。」とのこと。 作家の性別を取り立てて意識することなく作品に集中して鑑賞する。 ギャラリーを出る。 Todd Rundgren,  Something/Anything をシャッフルで聴きながら外出し観ていた。シャッフルしない時にはI Saw The LightとHellow It's Meばかり聴くことがある。 Torch Song が加わることもある。 歩いて近くにある新井画廊に向かう。開催中の 中西智美展 を観る。「画面を構成する色彩とそこから生まれる空間表現、その可能性の追求が私の制作のテーマです」とのこと。 いくつかの作品では、色を着けた上から絹本を重ね、下からその色が薄い膜を隔てて見える一方で、絹本の上からも着彩した部分がある。絹本が和紙である場合もある。岩絵具、オイルパステル、など。 色彩を楽しむ。 ギャラリーを出る。 6:00起床。N Y 市...