中央線沿線で古書店巡りをして本を6冊購入する

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某日。


Stefano Bollani Trio, Stone in the Water を聴きながら阿佐ヶ谷駅に移動。


待ち合わせ時間よりも早く着いたので散歩をする。

日本研究をしているシカゴ時代からの友人がアメリカから資料探しを兼ねて東京に来ている。その友人と中央線沿線沿いの古書店巡りをすることになっている。

以前は都丸書店に行くのが目的で高円寺で待ち合わせしていたのだが、残念ながら同店は閉店したので、高円寺はパスして阿佐ヶ谷から三鷹までとする。

古書店巡りを開始する。

阿佐ヶ谷でまずは北口アーケード内にある千章堂書店に立ち寄る。自分は、ほぼ新品同様の非常にコンディションの良い小林英樹「先駆者ゴッホ」(みすず書房、2017) を2,500 円で購入する。妥当な価格だと思う。


続いて古書コンコ堂に向かう。状態の良い David Hopkins, After Modern Art 1945-2000 (Oxford History of Art) (Oxford University Press, 2000) を550円で購入する。


2017年までカヴァーした改訂第2版が出版されているようだ。2000-2017 で特に強く興味を惹かれる動きはないので初版で十分。

以前、同著者 David Hopkins の Dada and Surrealism: A Very Short Introduction (Oxford University Press, 2004) を読んで、良い本だったと記憶していた。


今回購入した書籍は、ダダとシュルレアリスム最盛期後の、ダダとシュルレアリスムとの関係も考慮した、1945-2000年のアートに関する書籍で、こちらも良い本だろうと推測して購入した。

荻窪に移動する。

まずは古書ワルツに行く。2冊見つける。1冊はAlan Passes & Oscar Grillo, The Private Diary of Rembrandt Harmenszoon Van Rijn (Pavilion, 1986) 、440円。このような書籍が出ているのを知らなかった。レンブラント好きなので購入する。


もう1冊は、粟津則雄「オディロン・ルドン 神秘と象徴」(美術出版社、1984)、何と330円。もっと高い値段が付いていることがほとんだと思う。ルドンも好きなので購入する。


続いて、時間の都合上、岩森書店はパスして竹中書店に寄る。自分は買わず。

西荻窪に移動して古書音羽館をチェックする。購入せず。

吉祥寺では、よみた屋だけに立ち寄る。時間がなく、古本センター、古本百年、藤井書店、古書防破堤は諦める。購入なし。

三鷹に移動する。三鷹のあるダイニングバーを予約している。その前に今回の中央線沿線古書店巡りの最後のお店として水中書店に立ち寄る。

ここで2冊、非常に良い購入をする。

1冊目は Gustave Moreau: Between Epic and Dream (The Art Institute of Chicago in association with Princeton University, 1999). 


経年を考慮すれば状態良好で、税込2,000円の値で販売されている。絶版で探していたのと、あまりに古書市場価格よりも安いのとで即購入を決める。例えば自分も時々利用する夏目書房では13,200円が付けられている。夏目書房の付けた価格が高いわけではない。適正価格ではないかと思う。アメリカでも100ドル以上はする。水中書店さんがあまりに良心的すぎると思う。

2冊目は、先にも言及したオディロン・ルドンの作品集 Odilon Redon: The Prince of Dreams (Harry N Abrams, 1994)。非常に良いコンディションで税込4,000円の値が付いている。このコンディションであれば、古書店で10,000円以上の値段が付いていておかしくない。ルドン好きなので迷わず購入する。


店主さんに、あまりに良心的すぎる値段への感謝を伝えるとともに、倍の値段でも購入したと思います、とお伝えする。

残念ながら水中書店が美術書にも力を入れていることがまだまだ知られていないので、美術関連書籍にさらに力を入れていく予定です、とのことだった。買います。

お互い重い書籍を抱えながら友人とダイニングバーに行く。

お酒を飲み晩御飯を食べ、catch-upをして解散。また来年会う。

帰宅。

Coconut oil pulling、軽くストレッチ、就寝。
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