グループ展「演舞の後に色づく」を観てなびす画廊のことを思い出す
(
某日。
用事があり外出する。
このグループ展に参加している画家の杉浦大和さんと友枝憲太郎さんからそれぞれDMを頂戴していたのだった。
ギャラリーに置いてあるブローシャーを手に取る。見開きのページに友枝さんの文章が掲載されている。
「ある時代の終焉が訪れ「その場」は幕を閉じた。そこから離れて活動し、他者の作品に触れているとある疑問が自分に沸いた。
「長い年月、同じ場で活動してきた者達は意識や思考が共振し合うのではないか?」
そんな思いが、芽生えたのである。
「その場」に脈々と受け継がれてきた、作家達のエネルギーと幾度もの挑戦。それを感じ、創作する者達の価値観や意識の根底には何かしら同じ感覚が流れているかもしれない。
そんなインスピレーションから今回は、「その場」で活動していた作家達に参加を呼びかけた。「場」は終焉しても、そのスピリットは作家達の作品に宿り輪郭が露わになるのではないかと自分には思えるのである。」
文章と参加作家のリストを見て、2017年に閉廊した「なびす画廊」のことを指しているのではないかと思う。
2013年になびす画廊で開催された杉浦大和・友枝憲太郎・松浦寿夫3人展「許された果実」で、先に言及した杉浦大和・友枝憲太郎両作家のことを知ったのだった。それ以来、個展やグループ展での作品展示があればできるだけ拝見するようにしている。
3人展では杉浦さんの作品を購入している。所蔵作品画像
展示を観に定期的に行っており、好きなギャラリーの1つだったなびす画廊の閉廊は非常に残念だったけれども、仕方のないこと、「ある時代の終焉」だったのだろう。
今回の展示。敬称略。
杉浦大和
St. Germain, Tourist を聴きながら観て出る。
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