レイ・ハラカミを聴きながら書籍を読了し書籍を購入し株のことを考え料理ポテを作る
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某日。
ゆっくりと再読していたMargaret S. Livingstone, Vision and Art (revised and expanded edition) (Harry N. Abrams, 2014)
人間の場合、目に入ってくる光の情報は輝度と色彩とに分割され異なる神経経路で処理される。
"color and luminance are processed by different parts of our brains, and they carry different kinds of visual information" (p. 233).
"色と輝度は脳の異なる部分で処理され、異なる種類の視覚情報を伝える。"
このことを、光、目と脳、明るさ、色彩、コントラスト、色彩の周辺効果、細部視覚能力と空間把握解像度、細部視覚能力と色彩、どこ (Where) 対なに (What)、動きのイリュージョン、明暗、パースペクティヴ、立体視、顔認識、などの諸観点から具体的なデータとともに示している。特に芸術作品を見るということを視覚・見ることの範例として分析しながら。
見るということにどのような生物学・神経生理学的機序が関与しているのか、学び直し。
Where システムは、luminance 輝度に反応・色彩に非反応、高いコントラスト感度、低視力 (low acuity)、 で動き、深さ、空間把握、地と図の分割、を担当。What システムは、色彩選択的、高視力 (high acuity)、低いコントラスト感度、で顔を含む対象認識、色彩知覚。
視覚と脳の情報処理機序の科学的分析に基づく、モナリザの微笑みの謎、印象派のequiluminant colors等輝度色彩の使用とその効果、の説明など。学ぶことが多い。
John Shearmanからの引用の後、
"I agree with Shearman that much of what has been written about color in art is nonsense" (p. 118)
"芸術における色彩について書かれてきたことの大半が、無意味なたわごと (nonsense) であるという点については、シアマンの意見に同意する。"
と辛辣に記している。続けて
"I suspect that this is true at least in part because, until recently, very little was known about how our brains process information about color."
"私は、これが本当なのは、少なくとも部分的には、最近まで私たちの脳が色に関する情報をどのように処理しているのか、ほとんど知られていなかったからだと思う。"
と補ってはいる。しかし続けて
"In order to meaningfully discuss color in art---or in anything else, for that matter---it is imperative to understand that color is important, even essential, for some aspects of visual perception and completely irrelevant in others."
"芸術における色彩について有意義に議論するためには--あるいは、他のどんなことにおいても--、色彩が視覚的知覚のある側面においては重要あるいは本質的でさえあり、他の側面においてはまったく無関係であることを理解することが不可欠である。"
と記している。"有意義に (meaningfully)" と書くことで、脳における輝度・色彩処理の機序を理解していない、芸術における色彩についての議論は、ナンセンスである、という含意を繰り返し示唆している。
Rei Harakami, red curb
を聴きながら。
気分転換に外出する。
ふと水中書店に立ち寄ろうと思う。
店内に入る。
Vilhelm Hammershøi 1864-1916: Danish Painter of Solitude and Light (Guggenheim Museum Publications 1998)
以前も記したことだけれども、実店舗古書店で書籍を見つけて購入するか考える時、店内でネット価格・他店での価格、は調べないようにしている。価格に納得してお店の売り上げになるのであれば買う。
購入する書籍がかなりの頻度で自分が思うよりも安い価格をつけている店主さんに、今回も「安すぎるような気がするんですが・・・」とお礼をお伝えする。「これからも頑張って仕入れます」とのこと。これからも買います。
購入後調べると上記日本Amazonリンクにあるようにとんでもない価格で売られている。日本の古書店やヤフオクを調べても、変色・スレ・シワありでも高かったり、概ね美本で非常に高い価格で売り切れ、という情報が出てくる。
日本だけかと思いアメリカのAmazonを調べると、400ドルの値がついている。1ドル160円として送料込みで65,000円を超える。
「安すぎるような気がするんですが・・・」という勘は当たっていた。
価格はともかく、水中書店に立ち寄って良かった。
購入書籍は1998年にグッゲンハイム美術館で行われたHammershøi ハマスホイの展覧会に合わせて出版された図録。希少本かつ絶版。
目次横の展覧会情報を見ると "The major sponsor of this exhibition is Novo Nordisk" と記されており、前書きにも同社への感謝が綴られている。
Novo Nordisk ノボノルディスクは、最近肥満治療薬ウゴービで有名なデンマークの大手製薬会社。同薬は、アメリカで先行発売され大きな話題となり、最近日本でも発売が開始された。同社の株価の上昇を聞いて同薬のことを知ったのだった。ここ数年で株価が6倍ほどになっている。WHOの診断基準で肥満だと見做される人が世界中で急増していることを踏まえると、長期的にも有効な薬なのであれば需要は増加するのだろう。株価も安泰だろう。株は購入しないので持っていないけれども。
2020年1月から3月にかけて、東京都美術館で「ハマスホイとデンマーク絵画」を開催していたのだが観に行けなかった。見に行く前に会期途中でコロナで展示室が臨時休室になりそのまま閉幕になったのだった。
帰宅してパートナーの晩御飯を作る。
なんちゃってポテ。
本当は数日かけて塩豚を準備するのだろうけれどもそのような時間はない。豚ロースブロック2つに多めの塩胡椒と香り付けのため少量のタイムを振って1時間ほど置いておくだけ。「なんちゃって」ポテである理由。少量の油で焼き目が付くまでフライパンで焼く。焼くときにニンニクスライスを少々、ローリエの葉一枚、と一緒に焼く。
お鍋に水を入れ、キャベツ、にんじん、玉ねぎ、セロリ、ローリエの葉、粒黒胡椒、そのままのニンニクひとかけ、を入れてしばらく煮ておく。
焼き目のついた豚ブロックを投入。2時間ほど煮て豚ブロックを大きめに切り分けて鍋に戻す。同時に大きめに切ったレンコンも入れ1時間ほど煮込む。
出来上がり。
豚肉には粒マスタード・ディジョンマスタードを添えて。
両者ともボルニエ Bornier のものを使用している。
美味しかったようで何より。大量に作ったのでまだまだある。
6:00 起床。NY市場終値をチェック。
グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。
シャワー。
大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら読書など。
スロージョギング。腕立て伏せ10回x 10セット。
9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、亜鉛 (Dear-Natura, 14mg)、ルテイン、ゼアキサンチン、コリンサプリ、タウリンサプリ (1000mg)、ナイアシンアミド (500mg)、イヌリン粉末 6g、グリシン粉末 3gを摂取。
ストレッチ。ホットココア (オーガニック、非アルカリ処理)。
音楽、雑用、休憩。
自宅に設置してある絵画、織物、器、織物、立体作品、を観て諸感覚を更新する。
外出。帰宅。
15:30-16:00 第二食。自炊。ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g程度) を摂取。
youtubeなど。
料理。
マグネシウム (にがり顆粒 2g) を摂取。
Coconut oil pulling、軽くストレッチと腹式呼吸、就寝。
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