ただあやの展『夜の寄る辺』展示とは無関係のたださん作品を購入する

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某日。

西武渋谷そごうB館8階で開催されているShibuya Style vol. 16を観る。50名以上の作家の作品が展示されていた。

西荻窪のGallery Face To Faceにて「ただあやの展 夜の寄る辺」を観る。

昨年、同ギャラリーで同作家の作品群を拝見した時に気になっていた作品があった。今回の個展では旧作近作を展示とのことだったので、新作に加えて、気になっていたその作品が展示されていれば今一度観るつもりだった。

展示はされていなかった。昨年すでにその作品について同ギャラリーのオーナーにお伝えしていた。その作品について再度お聞きするとオーナーさんは自分が昨年その作品について聞いたことを覚えて下さっていた。

オーナーさんが在廊していた作家本人にその作品について尋ねて下さる。

作家の家にあるとのこと。さらに、翌日も在廊予定なので持ってきて下さることになった。今回の展示とは関係のない作品ということも含めて、恐縮する。

翌日。同ギャラリーに伺い、作家にお礼を言うとともに少しお話しをする。

作品を今一度拝見して購入する。タイトルは『喰らう』(2021)。展示された作品は売約済みになることが多い作家だけれども、個展とグループ展と計2回展示したにも関
わらず売約にならず作家の手元に残っていた。

後日、受け取った同作品を自宅で撮影したもの。画面中央の小さく明るい点は撮影時フラッシュの反射。


作品サイズ556x217、フレーム外枠698x363 (mm)。画用紙に岩絵具。

以前は和紙を使用していたが、試行錯誤の結果、画用紙を使用した方が表現方法と表現内容との一致の感覚がありしっくりくる、とのこと。

多かれ少なかれ全ての作品に共通する岩絵具による色彩や絵肌の質感はそれ自体として魅力的ではある。ただそれとは別に、数は少ないけれども作家が時折発表する、顔が分割されている作品の系列がなぜか気になるのだった。

作家のサイトから同系列の別の作品画像を1つ借用する。


今回の個展でも同系列の作品が1つ展示されていた。横長の画面左側に上記借用画像の顔を縦にしたものが配置され、その顔片から画面中央を水平右側に伸びる木の枝が描かれ、その枝のほぼ右端に青い鳥が留まっている、という構図の作品。撮影はしなかったので画像はないけれども。
(追記。当該作品画像は、個展会場であるGallery Face To Face によるこちらのインスタグラムで見ることができる。画像2枚目の作品。)

今までの同系列の作品では分割された残りの顔半分は描かれていない。

今回購入した作品は、顔の分割の仕方が異なる点、分割された一方の顔が、同じ色彩で描かれている両手も含めて全体に奇妙な仕方で統合されている点、で珍しい作品。自分にとって喚起力が強くとりわけ気になっていたのだった。

作品受け取り時、在廊のためにギャラリーに来た作家に、着いて早々作品タイトル『喰らう』の英訳についてあれやこれら質問しご迷惑をおかけする。作家およびオーナーと話し、『To devour』にすることに。ありがとうございます。

個展来訪者へのお礼が記されている素敵な葉書大 "THANK YOU" カードがわざわざ用意されていた。1枚頂戴する。


後日。直筆メッセージが記された素敵な Happy Holidays! の葉書が届く。ありがとうございます。


Valery Afanassiev「ブラームス: 後期ピアノ作品集」などを聴く。


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