大村雪乃 個展 「光のかたち」

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某日。

前回のエントリー『岩崎奏波 個展「月はとなりの部屋に」』の続き。

ギャラリーから横浜での用事のために移動する。無事用事を終えて電車に乗る。

新宿に向かう電車に乗り座ることできたのでそのまま新宿に向かうことにする。

新宿駅で下車し歩いて伊勢丹新宿店に行く。本館6Fアートギャラリーで開催されている大村雪乃 個展 「光のかたち」を観る。



山口県周南市の中にある風景から2枚連作


風景写真から色彩を取り出して抽象化を施した作品も展示されていた。


画中で地に対して図 (何らかの形象らしきものとして現れている部分) は、全て色とりどりの丸シールを貼ることで作られている。

作家が在廊されていたので少しお話しする。

市販の色丸シールと共に、自分で色を配合して着彩し様々なサイズの丸に成形したシールを使用している。丸シール群全体の色彩が1番生きるように、キャンバス内における丸シールでできた図に対する地の部分の塗りに非常に気を使っている。黒に微妙に青を混ぜたり、など。

画像1枚目の作品は「plastic love」と題されていた。ちょうどギャラリーに向かう途中に聴いていたのが山下達郎 JOY~TATSURO YAMASHITA LIVE で、


竹内まりやヴァージョンではないけれども、同アルバム所収の山下達郎ヴァージョン「plastic love」を耳にしたばかりだったので、作品を観たタイミングに驚いたのだった。

それを作家に伝えると、やはりタイトルはその曲から取られているとのこと。展示されている新作群には、制作時に聴いていて作品で表現されている色のハーモニーと響き合うような音楽のタイトルを付けているそうだ。

画像はないけれども、例えばコーネリアスの「Point of View Point」からタイトルが付けられた作品があった。確かに「Point of View Point」のPVの感触がある。

丸シールは貼り間違えたと感じた場合に剥がしてやり直すことができるのかを尋ねてみる。結論は、ほぼ無理、シールを貼るのはその都度1回勝負、とのことだった。その都度強い緊張感がありそうだ。

シールを貼り終えたらその上に5回ほどニスを塗ってようやく完成する。非常に手間がかかっている。

見た限りシールは全て完全な丸・円形だったので、例えば楕円シールなどの使用について聞いてみる。今は丸シールでの可能性を追求しているところで、丸ではないシールは、その可能性を探究するとしたら次の段階になるでしょうか、ということだった。

シール以外の地の部分の色との対比も含めて、抽象化を施した作品を購入するかちょっと心が動いたけれども、中長期の生活費のことを考えて購入を見送る。以前のエントリー「『東山詩織 個展 boundary line』を観る」で記したように、同じ理由から東山さんの作品購入も見送っている。

同ギャラリーの応接室らしき小部屋には、ブログエントリー「伊勢丹新宿店に行く」で言及した荒木由香里さんの作品が、ガラス板なしで展示されていた。再見する。



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