Gallery YUKI-SISで「平野健太郎 個展」を観る

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某日。

第1食後、午後の内幸町での用事に合わせて早めに外出する。

Gallery YUKI-SIS に「平野健太郎 個展」を観に行く。

作家が在廊している。作家が教えている絵画教室の生徒の方々も来られており、ギャラリーは混み合っていた。

混雑しているということもあり、作品をある程度観て、展示室の横にある事務室のようなところでギャラリストの方といろいろなお話しをする。珈琲もご馳走になる。いつもありがとうございます。

生徒さんで混雑しているなか、お願いをして作品画像をサッと撮影する。



作品は、膠で溶いた岩絵具を150層近く塗り重ねてから、水とブラシで表面を溶かし掘って、下層にある色をさまざまに見せていくことで画面を構築していく、という手法で制作されている。確かに作品に目を相当近づけて観ると画面に凹凸があるのがわかる。画像では全く伝わらないけれども。精妙な色彩・画面に描かれているものとは別に、なだらかな平野における川の微細で複雑な浸食を想起する。

在廊していた作家が生徒さんに説明しているところを聞くと、同手法で20年近く描いている、最近ようやく納得できるクオリティになってきた、とのことだった。

膠と水の量など、失敗すると作品の出来にとって致命傷になるような微調整の試行錯誤を重ねて、筆を入れるその都度の最適解の感覚がわかるようになるのに20年かかったということだろうか。気の遠くなる努力に思われる。

用事の時間が迫って来たので、作家にご挨拶をしてギャラリーを後にする。

Masabumi Kikuchi 菊池雅章, Black Orphaneus、を聴く。


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