佐藤誠高、ソー・ソウエン、荒木由香里、展を観る

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某日。

エントリー「太田翔平展、岩崎知子展を観る」の続き。

日本橋駅から再び銀座線に乗車して銀座駅で下車する。

Ginza Sixに入り銀座蔦屋のあるフロアーに移動する。

まずは佐藤誠高個展「Reality -Dancing on the Edge-」 を観る。











顔の精密な部分は鉛筆で描写しているようだ。写真と見紛うかのよう。

「人物の目を覆い、花びらを塗り潰す。佐藤誠高がモチーフとするのは、実在の人物や花などです。彼はパネルに向き合うと、まず、写真と見間違えるほどの精密さでモチーフを鉛筆の線のみで模写していきます。パネルいっぱいのサイズに描き上げた鉛筆画が完成すると、自分で描いた「物を語りすぎる目」や「美しさを誇張しすぎる花弁」を色鮮やかな多色使いのアクリル絵具で大胆に塗りつぶします。一般的に人々がもっとも美しいと目を奪われる部位をあえて絵具で覆い隠すことで、モチーフ自体がもつ本来の美しさを表現しています。」

作家の言葉

「「リアルとは、例えば表面的な美しさに表れるものではなく、そのうちに潜む狂気と社会性、本能と優しさなど、様々なものごとの狭間で保たれている危うい均衡の上にこそ見えるものである。」

非常に寡作な作家のようだ。

同フロアーFoam Contemporaryにて開催中のソー・ソウエン個展「Let us see what you see.」を観る。

こちらも顔モチーフ。





「代表作のひとつ「tie」シリーズは、人物の証明写真をピクセル状に分解し拡張して描いたポートレート作品」とのこと。

続いて銀座蔦屋書店インフォメーションカウンター前で行われている荒木由香里個展「Talkative happy colors」を観る。








作家の言葉

「私の制作は、物、空間、言葉と出会うことから始まります。身の回りにある装飾品や日用品、玩具などかつて何かであったもの、誰かの想いや考えが反映されたもの、場所を旅して時を経たものなど、色、素材、用途、先入観、イメージ、全て受け入れその素材を寄せ集め、出会えた感動を大切に再構築し、新たな意味を手繰り寄せて物や空間と対話するように制作します。
 手法としてはアッサンブラージュです。着彩はせずにそれぞれの物が持つ色と特徴と美を抽出し、色の力と色により集まったものを空間表現するように配置して再構築します。色と物、色と世界、物と世界。その関係性を探りながら、そのものの価値を見いだし、新たな価値や視点を発見すること。また、彫刻的な塊としての強度や繊細なささやかな表情を探ること。素材を探し集めることも制作で最も重要な行為で、同じ色で集めて組み合わせるモノトーンシリーズを2010年ごろから継続して取り組んでいます。
 土地や国や年代により集まるものは違います。私自身が生きて変化し出会い作品も変化します。いろんな物事の本質を知りたいと常々思っていて、それは一般常識やイメージや先入観ではなく、自身で見て知ること、目の前に在るものを受け止めること、その上で新しい視点や価値を見出せるきっかけとなるような作品を目指しています。」

書店内で書籍を見る。購入せず。

Ginza Sixでは Radiohead, Amnesiac を聴きながら。


Ginza Six を後にする。
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