投稿

12月, 2024の投稿を表示しています

象徴主義絵画の書籍を読了し俵屋宗達の書籍を読み進め料理を作る

イメージ
( 某日。 終日在宅。 SJQ (Samurai Jazz Quintet), Animacy などを聴く。2009年の作品。11年ぶりの新作 Torus が2020年に出ていたようだ。知らなかった。音楽のチェックを怠って久しい。 Michael Gibson,  Symbolism  (Taschen, 2006) を読了する。 ドイツ語圏諸国とスカンジナビア; スラヴ文化圏; 地中海地域 (イタリアとスペイン); 象徴主義以後、の3章、110ページほど。  「ドイツ語圏諸国とスカンジナビア」の章で掲載されている画家のうち、知っているのはフェルディナント・ホドラー、クリムト、ムンクだろうか。載っていて知らない画家。Otto Greiner, Arnold Böcklin; Ludwig von Hofmann; Julius Klinger; Max Klinger; Franz von Stuck; Alfred Kubin; Carlos Shwabe; Hugo Simberg; Akseli Gallen-Kallela; Magnus Enckell; Halfdan Egedius; Ernest Josehpson; Jens Ferdinand Willumsen. 「スラヴ文化圏」の章で知っているのはミュシャ (ムハ)、カンディンスキー、マレーヴィチのみ。掲載されていて知らない画家。Bruno Schulz; Frantisek Kupka; Jacek Malczewski; Jan Preisler; Karel Masek; Wladyslav Podkowinski; Witold Pruszkowsi; Józef Mehoffer; Jan Matejko; Stanisław Wyspiański; Witold Wojtkiewicz; Stanislaw Ignacy Witiewicz; Mikhail Alexandrovich Vrubel; Léon Bakst; Alexandre Nicolas Benois; Victor Samirailo; Ilya Repin; Vassili Denissov; Kosma Petrov-Vodk...

横浜での用事のあと久しぶりにお会いする方々と楽しく飲む

イメージ
( 某日。 午後に横浜で用事がある。それまでは在宅。 読書、音楽、雑用、youtube。 自宅に設置してある絵画、 織物 、器、織物、立体作品を観て諸感覚を刺激する。 休憩。 外出。  Radiohead,  Kid A を聴きながら。 交通機関を乗り継いで最寄りのバス停で降りる。このあたりを豪雨を降らせる雲が移動中で、バス停から場所までそれほどないのに歩いていて結構濡れる。ナイロンのパンツなので多分大丈夫だとは思うけれども、湿度と濡れ具合から、雑菌が増えて生乾き臭・雑巾臭のような異臭を放たないといいが、と思う。 手続きを済ませる。用事は30分ほど。ここ最近、こちらとしては特にやることはない。その場に居合わせているだけのような気がする。用事の最中も外は豪雨だったけれども次のバスまで用事場所内に止まっているうちに小降りになりほぼ止む。 用事の場所を出る。 交通機関を乗り継いで渋谷駅に出る。展示の有無を調べずにヒカリエ8Fに上ると、展示はやっていなかった。 ヒカリエ3Fの宮益坂上方面に行く出口を出る。隣に Shibuya Axsh 渋谷アクシュ が開業している。入ったことはない。サイトを見るとnanzuka galleryのカフェバーがあり、ギャラリーも来年オープンするようだ。そのほか、タイ料理、インド・スパイス呑み屋などは良さそう。カレー細胞さんが後者について ブログで記している 。自分はしかし外食はしないので多分行かないと思う。 「「渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)」という名称には、青山(AOYAMA)と渋谷(SHIBUYA)の街をつなぎ(Ⅹ:交差する)、多種多様な人々が行き交う場所で、交流を誘発する施設になっていきたいという思いを込めました。 また、挨拶や友好のしるしである「握手(アクシュ)」の意味から、異なる人々や文化がこの場所でつながり・交じり合い、そこから新たな価値が生まれていく様子を表現しています。」 どのような「新たな価値」が生まれるのだろうか。現状、ほとんどの価値はSNSで増幅された資本主義的・生産主義的・能力主義な価値だから、それらとは別の、それらには侵されていない価値、ということだろうか。「新たな価値を生む」ということそのものが近現代における主要な価値観としてあり続けているのだから、そこからどのように逃れるのだろうか。「...

象徴主義絵画と俵屋宗達の書籍を読み料理を作る

イメージ
( 某日。 終日在宅。 Michael Gibson,  Symbolism  (Taschen, 2006) を読み始める。象徴主義の文化社会的背景を論じた序章の後、各国・地域における象徴主義画家・作品・地域の状況、についての賞が続く。フランス; イギリスとアメリカ; ベルギーとオランダ; ドイツ語圏とスカンジナビア; スラヴ文化圏; 地中海地域 (イタリアとスペイン); 象徴主義以後。 序章には後続の章で取り上げられる画家が出てくる。知らない画家が多い。ベルギーとオランダの章まで116ページを読む。 フランス。モローやルドンなど知っていて画集も持っている画家も含めて知っている画家の方が多いけれども知らない画家もいる。イギリスとアメリカになると、ミレーほか数人しか知らない。 ベルギーとオランダの章に至ってはフェルナン・クノップフ以外は絵画作品も画家の名前も初めて見るものばかり。取り上げられていて知らない画家。William Degouve de Nuncques; Jean Delville; Félicien Rops; James Ensor; Emile Fabry; Xavier Mellery; George Minne; Henry de Groux; Constant Montald; Georges de Feure; Léon Frédéric; Richard Nicolaus Roland Holbst; Léon Spilliaert; Antoine Wiertz; Jan Toorop; Johan Thorn Prikker.  あまりに無知すぎて自分で笑ってしまう。 玉蟲敏子「 俵屋宗達: 金銀の 〈かざり〉 の系譜 」(東京大学出版会, 2012) も読み始める。ずいぶん前に購入していたのだけれども積読になっていたところ、急に読む気分になったのだった。なぜだかわからない。 図録ではなくて研究書。歴史的資料やこれまでの学説が引用され検討されている。とても面白い。 俵屋宗達の絵は大好きだけれども研究書を読むのは初めて。宗達主題の書籍で今まで目を通したのは以下2冊。 古田亮「 新書518俵屋宗達 」(平凡社, 2010) こちらは新書という書籍の性格上、研究書のように細かく資料を...

繊維織物彫刻の書籍を読了し作家と作品について調べて1日が終わる

イメージ
( 某日。 終日在宅。 Sculpture  (Artistry in Fiber, 2) (Schiffer Pub Ltd, 2017) を読み始めたら止まらなくて休憩を挟み1日で読了する。 知らない作家と見たことのない作品ばかりが掲載されている。 作家と作品についていろいろ調べ始めてしまう。  Steve Kuhn with Joe Lovano,  Mostly Coltrane   などを聴きながら。 著作権に関わるので リンク先に掲載されている作品画像はここでは載せない。代わりに上記書籍紹介を兼ねて書籍の作家作品ページの写真を載せる。 長い制作と展示のキャリアを持ち、作品が美術館に所蔵されている作家の作品でも、巨大な作品を除けば手の届く価格帯で販売されている。例えば同じキャリアと所蔵歴のある画家の場合、その絵画作品は数倍の価格が付くのではないか。このような価格になっているのは、糸や繊維を使った作品はcraft工芸作品の一種として見られている面があり、工芸作品は「ファインアート=純粋芸術」より安いはずだ・安くあるべきだという価値観が根強いと、いうことだろうか。 Jackie Abrams このサイト や こちらのサイト で作品を見る。ワイヤー、紙、蝋を塗った麻や紐、ビーズ、ナイロン、アクリル着彩、など。 購入可能な作品が多い。$3,000あたりまででも十分購入可能。 後者のサイトによると2022年11月に亡くなった由。 Lanny Bergner ステンレススチールや銅のメッシュを使用している。 こちらのサイト でたくさんの購入可能作品を見る。$1,000以下の作品から購入可能。大きいものでもそれほど高くない。 作品は こちら のサイト でも。 Sally J. Bright   上掲書籍表紙写真に写っている作品を制作した作家。書籍中に掲載されている他の作品。 手織のヤシ・ 籐・銅などにペイント。 $650-4,200辺りで良い作品が購入できる。 2024年2月に亡くなったという 記事 があった。 Peter Gentenaar   主に紙を使用するアーティスト。 上の作家リンク先サイトはインスタレーション時の作品画像。とても良いけれども日本の家に設置するには大きすぎる作品群。 Dorothy Mc...

滋賀ゆかりの作家展、永井博個展を観てウィスキーを飲む

イメージ
( 某日。 エントリー「 下北沢で3人展を観て買い物ついでにジンについて教えて頂く 」の続き。 お店を出て表参道交差点に向かって歩く。青山通りには戻らずに細い道を寄り道しながら。知らないお店がたくさんある。 Egberto Gismonti,  Infância   を聴きながら。 表参道交差点にある表参道クロッシングパークで開催されている、滋賀ゆかりのアーティストの作品展「 Deep Japan Contemporary Made in Shiga 」を観る。 敬称略 小沢さかえ ミヤケマイ 梅津庸一 陶芸と版画 安枝知美 表参道駅から銀座線で渋谷駅に移動しヒカリエに入る。 8FのBunkamura Gallery 8 で開催されている永井博展「 Summer Breeze 」を観る。 貴重な旧作から新作まで原画を中心に展示・販売されている。作家のキャリアと人気から手の出る価格では作品が相当数売約済みだった。 作家本人が在廊されている。作品集が販売されており購入時にサインしてもらえるようだった。 展示空間では大瀧詠一の曲が流れている。 エントリー「 永井博作品展を観て1980年代後半を懐かしむ 」で記したように、永井博さんや鈴木英人さんの図柄を見るとある種の体の感覚とともに懐かしさが込み上げる。記憶の根底にあるのは、今となってはまがい物だったかもしれないけれども、これから先、予測できない良い可能性が社会に開けているという根拠のない楽観への体の感覚だった。若い頃にその気分に晒されたせいか今でも体が覚えている。1984年から1988年くらいだろうか。バブル絶頂期というよりもバブル直前から初期の、あり得たかもしれない良い未来が待っている感覚。1990年にはこの感覚はもうなかったと思う。永井博さんや鈴木英人さんのイラストをみると、あの感覚が、それは偽りへのそれだったのだろうという苦い思いとその後の惨状への諦念とともに懐かしい感触として込み上げてくるのだった。 ギャラリーを出る。お約束で大瀧詠一  A Long Vacation を聴きながら移動する。 カフェで休憩する。コーヒーを飲みながら撮影した作品画像を補正する。 帰路、バーに立ち寄る。 カルヴァドスソーダ1杯とシングルモルトウィスキーをストレートで4杯飲む。 どれも美味しいのだが最後の画像...

下北沢で3人展を観て買い物ついでにジンについて教えて頂く

イメージ
( 某日。 夕方まで在宅。 Stefano Bollani Trio,  Stone in the Water   を聴きながら外出する。 まずは交通機関を乗り継いで下北沢駅に向かう。 駅に着く。降りて 下北沢アーツShimokitazawa Arts に行く。開催中の岩崎奏波・鈴木初音・福原優太3人展「 水面を覗く 」を観る。同ギャラリーで個展開催経験のある3人によるグループ展。 「神話、小説、映画などから着想を得、神獣のようないきものとそれらが住まう幻想的な絵画世界を創り出す岩崎奏波、自ら手掛けた田畑で採取した材料を使い、素材から手作りした和紙やセメントなどで透明感のある神秘的な画面を生み出す鈴木初音、日常生活で目にした風景を郷愁を誘う色彩と筆致で描き出す福原優太」とのこと。 敬称略 岩崎奏波 鈴木初音 木パネル、川砂、貝殻石灰、顔料、セメント 次の作品は自ら育てている菊芋を使用 福原優太 ギャラリーを出る。下北沢駅に戻る途中古書店「ほん吉」に立ち寄る。Julian Barnes, Keeping an Eye Open: Essays on Art (Jonathan Cape Ltd, 2015) が2,000円で売っていた。良さそうな本で買うか迷ったが買わず。 店内でスマホで書籍のことを検索しないことにしている。駅に戻り電車に乗り車内で調べると、新しく7つの章が加わり100ページ量の増えた全面改訂版が出版されていた。 Keeping an Eye Open: Essays on Art (Updated Edition) (Jonathan Cape Ltd, 2020) 先ほど旧版を買わなくて良かったと思うもペーパーバック版で5,000円以上する。電子書籍版なら2,000円だけれども、美術関連の書籍は紙媒体のものを購入することにしている。図版が大事なので。全面改訂版、とりあえず購入は見送る。 外苑前駅で下車する。歩いて Circle of Circus に向かう。エントリー「 処分しないように1年間着なかったシャツを着る 」で言及したように、このお店でシャツを含めて何度か買い物をしたことがある。 本日はジン好きのある方へのお礼を兼ねた贈り物を買うのが目的。あえてノンアルコールジンを探していたらこのお店で扱っているのを知ってきたのだっ...