柳田有希子作品を受け取る
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( 某日。 エントリー「 グループ展で柳田有希子作品を購入しウィスキーを飲む 」で記したように、柳田有希子さんの小作品を購入していた。 本日はその作品を受け取りに伊勢丹新宿店に行く。いつものように本館地下食品街で視覚と嗅覚を楽しませる。6Fアートギャラリーに行き作品を受け取る。 アートギャラリーでは「 新春を寿ぐ若手アーティストのWA アートのチカラ 」を開催していた。ざっと観て帰宅する。 作品を扱う時用の白いコットンの手袋を装着して作品を取り出し撮影する。 タイトル: fragment (2411_31) 137x137(mm) 素材はチタニウムの板。技法は陽極酸化という電圧による着色。色はものそのものの固有色ではなく構造色。チタニウム板の表面に皮膜を作り、光の反射屈折干渉により観る側に知覚される色が出る。色というか見え方は光の環境や見る角度で目まぐるしく変化する。ただ素材と技法の特質上、赤い色は出せないらしい。以前作家とお話ししたときに伺った記憶がある。 上の画像の光環境は、室内に入った外で反射した自然光、LEDの電球色と昼白色、が混ざったもの。影の具合からも複数の光源があることがわかる。反射した自然光が背後から差し込んでいて、作品正面から撮影するときにどうしても自分の身体が光を遮るため作品下部が暗くなっている。 ギャラリーで撮影したもの。光環境はギャラリーの白い光。 見え方が全然違う。 自分が所蔵済みの 柳田さん作品と合わせて設置することにする。 基本的に1枚目の画像と光環境は同じ。少し引いて撮影した。自分の体が光を遮ることがないため、光が作品に当たり全く異なる反射と屈折を生み出し見た目が著しく変化する。作品下部が鮮やかなブルーになっている。 上掲画像の下作品が所蔵済みだった柳田作品。こちらもサイズ143x303(mm)の小作品。 こちらも光環境が変わると見え方が変化する。 この長方形の作品はキャンバスのように均等な厚さの板状の作品。 今回購入したものは、ピラミッドの頂点側を底辺に並行にある程度切り取ったような形状になっている。描写が難しいけれども。画像 作品の表裏についてはこ ちらの作家のインスタグラム の短い動画で見ることができる。 2作品間のさまざまな対比。形態、作品の角度、色合い、大きさ、シャープな印象の画面と朦朧体のようなあるいはモネの水彩画のような...