「叙景 展」にて鉱物・風景石・化石を観てアズライトサンを購入しワインをご馳走になる

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某日。


奥野ビルを出て銀座駅に戻る。銀座線で溜池山王駅まで行き、南北線に乗り換えて白金台駅で下車する。歩いて Pottari ポタリ Galleryに向かう。

開催中の「叙景 展」を観る。風景石、鉱物、化石の展示。

デザートローズ


フェアリーストーン




パエジナストーン


草花石


パエジナストーンと草花石


デンドライト




構造石


ケブカサイ脊椎化石


その他






自分はアズライトサン Azurite sun を購入した。


額装品以外は購入即持ち帰り可能とのことで持ち帰る。

翌日自宅で撮影したもの。


125 x 100 x 41(mm)

付属の設置用の台にのせる


サイズ的に置く場所には困らない。どこに設置しても鉱物ということで「驚異の部屋 wunderkammer; the cabinet of curiosities」感が出てくる。

とはいえ色彩の配置に気を使い、自分が所蔵する2作品


のできるだけ近くに設置した。この作品の背後にある青い絵画作品は矢野静明さんによる水彩+木炭のもので1,110x1,030(mm)、その前面に吊るされている白い立体作品は福田笑子さんのもので苧麻・漆・合成樹脂・H470xW320xD320(mm)。今回購入したアズライトサンとは、青と白という色彩パターンが同じであり響き合う。他方で、しかしそのパターンが背景前景で逆になっていることに加えて、サイズ差の大きさから、2画像作品間に強いコントラストが生じる。調和とコントラストのメリハリが効いて良いと感じたのでそのように設置した。とはいえ、これら2画像作品をできるだけ近くに設置したと言っても、設置スペースの制約上これら2画像作品間に作品が1つが挟まっており、また2画像作品の周りにもはほぼ余白なしでたくさんの他の作品群が設置されている。ということで、2画像作品以外のこうした作品が目に入り、2画像作品群の調和とコントラストだけに焦点を当てることは視覚としてできないのだが、それでも悪くはない配置だと思う。

「驚異の部屋」については、Patric Mauris, The Cabinet of Curiosities (Thames & Hudson, 2019) 


などの書籍を持っている。

話を購入した鉱物のそれに戻す。アズライトとは「藍銅鉱」のこと。結晶が円盤状に拡がり太陽のような形をしていることから「サン Sun」と名付けられているそうだ。美しく鮮やかな群青色は太陽を連想させないけれども。

銅と言えば、先ほど購入した清水ちえ作品には銅箔が使用されていた。今日は銅が重要な役割を果たす作品に縁があるようだ。

「叙景」というのは、岡山県倉敷市にある如雨露という植物店に併設しそこに属するお店というか部署の名前。如雨露・叙景の店主さんがポタリに在廊されていた。叙景の通販サイトによると「ビビッドな青と白のコントラストが美しい、オーストラリア産アズライト・サンです。円盤状のアズライトは中央オーストラリア、ナマットジラの個人所有地域でしか産出しない大変希少なもの。純白の母岩は景徳鎮などで磁器の材料としても使用されるカオリナイト。アズライトの純粋なブルーを際立たせています。白地に青が映えた画面はさながらアンリ・マティスの絵画のようです。」とのこと。綺麗な群青色からクラインブルーも想起する。

白と青のコントラストに加えて、カオリナイトの形状、絵筆から絵具が垂れたかのようなアズライトの形状群、それらの大きさと配置、が絶妙に調和していると感じて即購入を決めたのだった。底辺から中央右側の突き出した部分へと曲線を描きながら配置された青。それらの青の形状と小さな青の点が上方向への動きを伴いつつ石上部頂点に向けて緩く三角形を構成しながら収斂していく感じ。余白としての白い部分の形状とバランス。このような庭石があったらなあとも思う。

白と青のコントラストはどのアズライトサンにもほぼ共通だが、形状同士の配置と調和の度合いには、個人個人感覚の差異もあって、ムラがあるのだろう。あとで叙景さんサイトだけではなく他のアズライトサンの画像群も見て、そのように思う。今回の展示ではアズライトサンはこれ1点だけとのことだった。その1点が自分の調和感覚に絶妙にマッチしたのだった。運が良い。

開始時に会場では100点近くが展示されていたのだが観ていない石もある。先述のように額装品以外は購入即持ち帰り可能で、自分が行った時にはすでに売約持ち帰り済みのものがいくつもあったので。自分が購入したいものが残っていてよかった。運が良い。

観ていてとても楽しい。ゆっくりじっくり観る。他にも惹かれたものがあったけれども購入は1点のみにする。

今回展示の鉱物・化石展示販売品の一部を写真付きでリストにしたものを、こちらで見ることができる。

展示に際しての叙景店主さんの言葉

「ヒトが生まれる遥か昔から、この星に在った石。
その静謐で揺るぎのない存在は、時にヒトの手によって動き、形を変え、物語を宿すようになりました。
 石の色、形、感触、冷たさとその中に潜む温もり、その全てが視覚芸術における原初的なインスピレーションの源といっても過言ではありません。
 本展では石が持つ視覚性にフォーカスし、その豊かな表現を集めました。
「風景石」と呼ばれる絵画のような石の額装品や、現代彫刻を想わせる造形美に溢れた石。
 世界中の多様な石々を通して、まだ見ぬ景色へと皆様をご案内します。」

Pottari ポタリ Galleryのギャラリストさんともお話をする。ギャラリストさんから、Pottariが主催者を務める、代官山B1FLATで行われる「代官山 NEWWORLD Market」第2回「新しい古物」のDMを頂戴する。



叙景さんも参加して新たな鉱物・風景石・化石を展示販売するとのことだった。楽しみに待つことにする。また買ってしまうかもしれない。なお第1回目の代官山 NEWWORLD Marketにはお邪魔している。エントリー「蝸牛あや展を観て作品を購入してウィスキーを飲む」で記した。

Pottariのギャラリストさんに、叙景さんのことをどのように見つけたのかをお聞きすると、叙景さんの方からPottariにて展示を行いたいのですが、とのアプローチがあったそうだ。叙景さんの石は確かにPottariの空間に良く合う。このような形で展示希望者からギャラリーに問い合わせが来て結果良い展示が行われる、そのようなギャラリー。良い。

今回のアズライトサン購入で所蔵する鉱物は2つになった。もう1つはビスマス Bismuth (原子番号83の元素) の結晶


直径約100mm、高さ約35mm、重さ1,205g。

ギャラリーを後にする。歩いて目黒駅まで行き、成城石井店舗でマカダミアナッツを購入し、移動する。

途中、カフェで休憩する。コーヒーを飲みながら本日撮影した画像の補正作業を行い終わったらしばしボーっとする。

Andy Summers, Mysterious Barricades


を聴きながら。

バーに立ち寄る。

今週のお花


いつも何かと自分のことを気にかけて下さる方が右、同席し話すのが楽しい方が左、その間の席だけが空いておりそこに座る。すると右の方がちょうど年代物の赤ワインのボトルを開封したところのようで、1杯ご馳走になる。美味しい。ありがとうございます。

ボトルの画像はその方が帰られた後に撮影した。その方が帰られた後その席に座った、やはり同席し話すのが楽しい方の指が写っている。


ウィスキーを飲む。





本日は居なかったけれども同席すれば楽しくお話をする方が、中国のお酒をお土産としてそのバーにプレゼントしたらしい。


試飲をいかがですかとのことだったが、香りを嗅ぎひと舐めしただけで飲むのは遠慮する。

話すのが楽しい方々と同席し、店主さんや働いている方交えて良い時間を過ごす。

日付が変わる前に帰宅。

ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g程度) 、マグネシウム (にがり顆粒 2gを摂取。

就寝。
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