市野悠、朴愛里、山田桃子三人展・米澤柊個展・髙橋銑個展を観てコーヒーを飲む
(
某日。
エントリー「Gregor Hildebrandt・奥井ゆみ子・丸山直文・岩崎努、展を六本木で観る」の続き。
complex665を出てすぐそばにあるGallery MoMo Projectsに行き、開催中の市野悠・朴愛里・山田桃子三人展「風景の中の物語」 を観る。
山田桃子
それぞれの作品の中に潜む記憶や時間、個人的な視点を交えながら、市野が描く過去と現在が交差し展開される物語の風景、山田の色彩とイメージの往復による物語的な世界の風景、朴の記録と記憶に根ざした風景表現が交差し、鑑賞者それぞれの視点で物語を紡ぐような体験を提供します。」
こちらはcomplex665からすぐそばであるにも関わらず、complex665に対して身体が出す「苦手な空間だ」というシグナルを出すことがない。必ずしも六本木だから苦手と言うことではないようだ。
ギャラリーを出る。六本木通りを向こう側に渡り西麻布方面に歩く。
Avishai Cohen, Almah
信号が変わり交差点を渡る。渋谷方面に少しだけ歩き最初の右に曲がる小道を入ったところすぐの建物の4階に昇る。SNOW Contemporaryに到着。
開催中の米澤柊個展「泳ぐ目たち」を観る。
「私たちは、どのように「見る」ことが進化していくのだろうか。
視覚情報は単なる網膜への刺激ではなく、日常に溶け込んだデジタルツールやiPhoneのスクリーンの向こう側、そして現実の記憶の残像が交差することで、新たな「見る」行為を生み出している。目を閉じても、あったりなかったりするイメージや映像が浮かぶように、私たちの視覚はすでに物理的な光だけに依存するものではなくなった。
この「見ること」の拡張が進んだとき、心の身体はどのように変化するのか。身体中が目になり、やがて「私」そのものが目になる未来が来るのだろうか。
そんな未来の生きものを想像する。「泳ぐ目」──自身が2024年に描いたこの絵は、今知っている生物の形がさらに進化した後の断片的な描き起こしであり、生物の系統樹の境界を形取る中で生まれたアニメの絵でもある。
身体の外殻が進化し、表面が退化したその先にも、目は光がある限りきっと必要であり続ける。しかし、それはただの器官ではなく、身体そのものへと変化していくのではないか。人間が消え去った後の地球の環境は、今とは異なり、乾燥もなく、あたたかくもないかもしれない。その中で魂はただ漂い、新しい視覚を持った存在になるのかもしれない。
ディスプレイに流れるアニメーションを見て、細く強い身体に、弱く美しい身体に、あるいは何か別の存在になりたいと思ったことはないだろうか。
人間の肉体は思っているよりもやわらかく、やがて透明へと変化していく。しかし、それはネガティヴな変化ではなく、自然とともに進むポジティブな進化だ。透明になった肉、より柔らかくなった骨。支える構造が変わることで、魂もまた変容する。
空洞の魂は、今もつ瞳孔のように光と影を受け入れる。そして目は、単なる記号ではなく、身体そのものへと変わっていく。
本展は、2021年頃から制作している「オバケのスクリーンショット」シリーズの展覧会である。
「いないがいる」──魂と時間の境界としてのアニメーションのオバケを描きおこし、「見る」ことの進化、その先にある身体のかたちを探る。」
ギャラリーを出て六本木通りを渋谷方面に歩く。富士フイルム株式会社西麻布本社のところで骨董通りに入り青山通り方面に歩く。Otherwise Gallery に立ち寄る。
開催中の髙橋銑個展「条痕板/Streak Plate」を観る。
「髙橋は、彫刻作品の保存修復に携わるなかで培った素材への洞察をもとに、素材の劣化や痕跡に内包された時間性や記憶を、現代彫刻の実践を通して可視化する作品を発表してきました。
本展では、大理石を支持体とした新作シリーズを初公開いたします。金属の酸化による錆の色や染みが石の表面に沈着する現象に着目し、それを意図的に定着させるという試みによって、彫刻というメディウムに新たな視座を提示します。
展覧会タイトル「条痕板」は、保存修復の現場で見られる筋状の痕跡=「条痕」から髙橋が着想した造語でしたが、調べを進めるうちに、鉱物を識別するために用いられる素焼きのプレート「条痕板」を指す実在の言葉であることを知ります。偶然にも「観察に基づき痕跡から本質に迫る」という行為の一致に、髙橋は強い共感と手応えを感じ、本タイトルの採用に至りました。」
作家の言葉は上記リンク先に掲載されている。
ギャラリーを出て骨董通りを引き続き青山通り方面に歩く。青山通りを渋谷方面に歩き宮益坂前で曲がり定期的に伺うウィリアムモリス珈琲&ギャラリーに入る。
いつものようにモカをオーダーし、いつものように店主さんと色々とお話ししながら飲む。加齢に伴うこと、最近購入した関根直子さん作品のこと、ギャラリエアンドウさんのこと、ミロ展のことなど。
今月の展示は濱島良子展「Oblique stance」。DMの表裏を。
カフェを出て渋谷駅に移動する。渋谷マークシティB1Fの成城石井店舗でマカダミアナッツ (カップ) を購入して帰宅する。
16:00-16:30 第二食。自炊。ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g程度) を摂取。
たくさん観て感覚も精神も疲れた。休憩。
音楽、雑用、youtube。
オーガニック生姜粉末を溶いた熱い生姜湯を飲む。
マグネシウム (にがり顆粒 2g) を摂取。
Coconut oil pulling、軽くストレッチと腹式呼吸、就寝。
)
コメント
コメントを投稿