三軒茶屋で辻可愛個展「萌しさがし」を観てウィスキーを飲む
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某日。
エントリー「作品配置換えを行い渋谷で迷うも清川漠個展、中屋敷智生作品などを観る」の続き。
渋谷ヒカリエから渋谷駅に入り田園都市線に乗車し三軒茶屋駅で下車する。
北口Aの出口から茶沢通りを歩きtwililightに向かう。
到着。開催中の辻可愛個展『萌しさがし』を観る。
が凄くて次の個展もぜひ観たいと思って伺いました、とお伝えする。その個展のことはエントリー「三軒茶屋で辻可愛個展「あいだの捻転」を観る」で記している。自分で勝手に2枚組だと思っていたら実際に2枚組だった。同じ風景を上下逆にしてその複雑さを描いているそうだ。
2年前の個展はタブロー中心、今回はドローイング展だが、どちらの個展でも版画群が展示されている。前回の版画群
前回個展についての上掲エントリーでも記したように、恩地孝四郎を想起させる。作家に、常に先人のことを持ち出すのはあれですがどうしても恩地孝四郎を思い出してしまいます、とお伝えする。すると作家は恩地孝四郎のことが大好きで作品制作にあたり参照し影響を受けているとのことだった。
今回の個展でもよく分からない複雑さの感覚がありますね、もっぱら風景モチーフとのことで言いにくいのですが内臓の中に入りグニャグニャと移動しているような感じがします、入ったことはもちろんないので入ったとしたらということですが、とお伝えする。そういう感覚は作家がタブローやドローイングを制作するときに探っている感覚の質とそれほど遠くないかもしれないとのこと。内臓は内部にあるけれども皮膚として外部でもある。内が外で外が内、というような感覚など。
他にもいろいろお話を伺う。ありがとうございます。
展示に添えられた作家の言葉
「絵を描くことは私にとって、何が見えているか、どのように見ているか、なぜそのように見えているのかを探ることでもあります。
たとえば風景を作っている(地中や空も含めた)さまざまなもののなかに、時間や大きさのスケールを変えてみると、微生物や海から届いた空気など私が今風景と認識する見え方のなかには見えていないけれど潜在するものがあります。
観察とともに、見えている世界を作り出しているそれら見えていないものも含めたさまざまな要素や連関を感受する入り口となるようなきざしを発見する最初の方法がドローイングです。
それらは止まっているように見えても振動し、触ればつるっと滑り、のびた線を一振りすれば飛び出していくような運動のエネルギーも感じさせてくれます。」
ギャラリーを出て三軒茶屋駅に戻り移動する。
バーに立ち寄る。
カルヴァドスソーダ1杯、ウィスキーをストレートで3杯、別のカルヴァドスをストレートで1杯飲む。
村上靖彦「自閉症の現象学」(勁草書房, 2008)
木村敏「新編分裂病の現象学」(ちくま文芸文庫, 2012)
帰宅。
マグネシウム (にがり顆粒 2g) を摂取。
Coconut oil pulling、軽くストレッチと腹式呼吸、就寝。
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