兒嶋画廊で古布展を見て苗族の手縫い刺繍上衣を購入する
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某日。
エントリー「ギャラリエ・アンドウが再開し移転する」の続き。
ギャラリーを出て横浜に向かう。いつものように1時間程度で無事用事を終える。好天でよかった。
移動する。
André Mehmari & Antonio Loureiro, MehmariLoureiro duo を聴きながら。
ブログ記事の「テキスタイル」というタグをクリックすると出てくるように、自分は織物・布・テキスタイルも好きで、書物だけでなく作品としての布織物類を少数ではあるけれども所蔵・設置している。
本日は布作品を見るために、国分寺駅から歩いて丘の上APT/兒嶋画廊に向かう。
開催中の「スーパー古布」展を見る。「藍染襤褸をはじめとした国内外の古裂&素材を中心に、戦前の芭蕉布や紅型などの琉球染織も特集展示いたします。」とあり楽しみにしていた。
案の定、非常に楽しくさまざまな布をゆっくりと見る。布がありすぎて見て触れるうちに感覚が飽和してしまう。
ギャラリーの方に、中国は貴州のミャオ族 (苗族) の刺繍布があるか尋ねる。するとありますよとのことで上の最後から2番目の画像中の棚の奥から出して下さる。
自分はミャオ族 (苗族) の刺繍布が好きだ。例えばエントリー「本棚を整理して所有するテキスタイル関連書籍をまとめる (2)」で、持っている書籍として苗族刺繍博物館「ミャオ族の刺繍とデザイン」(大福書林、2016)
そこでも記したように「ミャオ族の刺繍布を探しているのだが、なかなかこれだというのに巡り合わない。良いものはすでに世界各地で収集済みでもう流通していないのかもしれない。ろうけつ染めや藍染めの布であればまだ見つけることができるけれども。」
するとパートナーが、ある手縫い (手刺し) 刺繍上衣を取り出してこれ良いのではと見せてくれる。良い。値段がついていない。ギャラリーのオーナーさんが少し前に戻ってこられていたのでダメ元で尋ねてみる。随分と前に入手したミャオ族のもので値段が決まっておらずわからないなあと仰り、その場で自分としては激安の値段を提示される。パートナーに相談せず即答で「購入します」と返事をしてしまう。その後、パートナーの理解を得て共同購入ということにする。
購入した苗族の手縫い刺繍上衣
袖の褪色、糸のほつれ、生地の疲れ具合、装飾に用いられている子安貝の撓みなどから、実際に長年着用されていたものであることがわかる。生活と美的なものとが密接に絡み合っている刺繍上衣。
とても佳い出会いだった。棚からこれをさっとピックアップしたパートナーに感謝。
裏の倉庫にはインドの更紗ほか、まだまだ古布があるので次回は倉庫もどうぞ、とオーナーさんが仰って下さる。ありがとうございます。
パートナーと2人して感覚が飽和した状態でギャラリーを出る。
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