山田桃子個展、サム・フォールズ個展を観る
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某日。
エントリー「川西紗実展、米澤柊展を観る」の続き。
西麻布交差点から六本木通りを六本木ヒルズを超える辺りまで歩き、Gallery MOMO 六本木に入る。
開催中の山田桃子個展「ある星」を観る。
「これまで主に制作してきた銅版画と七宝焼の作品を展示」とのこと。
作家の言葉
「馬を食べる木がいたり、鳥の形をした葉っぱがいたり、海に飛び込む二人の少女がいたり、
生き物が連なって音になっていったりと、絵の中は現実とはちょっと違います。
作品はそれぞれが暗号を持った、小さな惑星みたいだなと思います。
ひとつひとつが「ある星」になって、その星のルールの中で好きに存在しているみたいです。」
開催中のSam Falls サム・フォールズ個展を観る。
誰もおらずゆっくりと観る。
「フォールズの作品は、ペインティング、写真、陶、ランドアート、ヴィデオインスタレーションと多岐に渡り、それぞれの分野を融合し、異なる要素を共存させる点が大きな特色と言えるでしょう。
ペインティングにおいて、植物を取り除いて現れるイメージは、ろうけつ染や「フォトグラム」のような最初期の写真の露光の手法とも通じています。
また陶フレームの写真作品の制作では、フォールズはまずインスタントフォトで咲いている花を撮影します。その後何週間かのちに枯れたその花をつみ取り、それを成形した陶板に並べ押し付け、焼き、植物は灰になり、その形の跡が固まります。写真は花の盛りは過ぎたことを表し、実際の花は陶フレームの中に埋められることで、生命の儚さと自然のサイクルを多層的に表現。また写真は現在では生産発売中止となっているFUJIの大判インスタントフィルムを使用することで、人間の絶え間ない消費をも暗喩しています。
また彼にとって作品とは、アーティスト、自然などの対象物、鑑賞者を繋ぐ役割を果たすと考えています。」
とのこと。
ギャラリーを出る。
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