平野真美個展を神楽坂で観て麦茶のようなウィスキーを飲む

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某日。


お店を出て千駄木駅に戻る。千代田線に乗車して大手町駅で東西線に乗り換え神楽坂駅で下車する。

歩いてMaki Fine Arts に行く。

開催中の平野真美個展「変身物語 METAMORPHOSES」を観る。








「亡くなった愛犬の遺骨が納められた骨壺を CT スキャンし、3D プリンタで出力した遺骨を硝子や陶磁に作品化した「変身物語」」とのこと。

作家の言葉

「5 年間の闘病の末 2015 年に亡くなった愛犬の遺骨は、火葬の後に納骨せず、未だ実家の居間に置いてある。火葬の時、家族と触れたあの小さく美しい遺骨をもう一度見たいが、骨壷の中には辛くも幸せだったあの時間の空気が詰まっているようで、その蓋を開けることはできなかった。開けてしまえば、あの時間を失って二度と戻れないだろう。
私は 2018 年のある日、骨壷が入った骨箱ごと CT スキャンを撮ることにした。スキャンデータを元に遺骨の3Dデータを作成し、3Dプリンタで出力する。出力した樹脂製の遺骨を型取りし、様々な素材に変身させる。例えば硝子に、例えば陶磁に。その記憶も何もかも、死を境に失うものばかりだった死者に纏わる一切が、これを機に増幅していく。様々な素材に触れ美しさをそのままに変容する姿を見て、私は私自身の変化も受容できるように思えた。

現代の葬制は死を日常生活から遠ざけ、やがて死者は社会に実在しなくなった。重い墓石のなか、骨壺のなかに覆い隠された死者を、私の葬法で繰り返し変身させ、私は死者を失わない。その変身の過程を見せる物語である。」

静かな空間でなんとも言えない気持ちになりながらゆっくりと観る。

ギャラリーを出る。

本日はディナーのお誘いを受けていた。そのお店が神楽坂にある。

普段ギャラリー巡り以外では神楽坂に来ない。飲食のお店に入ったことがなく、待ち合わせの時間までまだあるので、探索がてら神楽坂を歩くことにする。

Carla Bley, Steve Swallow, & Andy Sheppard, Lost Chords Find Paolo Fresu


を聴きながら。


la kaguという商業施設。2Fで開催されているリユース着物の展示を観る。

大きな通りの各所にある小径に入りながら歩く。お店が多い。開拓しても仕切れないくらい。

1時間ほど歩いて待ち合わせのイタリアンのお店に入る。27歳年上の方と9歳年下の方と3人でのディナー。

飲み物をオーダーする。ワイン含め醸造酒を飲まない自分は蒸留酒をオーダーしようとする。グラッパのソーダ割りにしようかと思っていると、ウィスキーのオールド・パーもございます、とのこと。それをシングルストレートでオーダーする。

すると。

久しぶりに「麦茶」のようなウィスキーが出てきた。

通常は30ml、多くても45mlのところ、シングルストレートでオーダーするお客様が今までいなかったのだろう、グラスの大きさに対してウィスキーの量が少なすぎてお客 (自分) に出せないと不安に思ったのだろう、120ml以上は入っている、見た目が麦茶のようなグラスが出てきた。

こうした意味での「麦茶」のようなウィスキーが出てきたことは数回ある。久しぶりに出てきた。もうこれだけで飲み物は終了。

楽しくお話ししながら美味しい食事をつまむ。

良い食事だった。お誘いいただきありがとうございます。またお会いできますように。

お店を出て電車で移動する。

バーに寄る。パートナーと合流する。自分は2杯だけ飲む。

もう1人加わって楽しくお話ししながら飲む。

遅めに帰宅。

今日は珍しくたくさん喋った日だった。明日は家に引き篭もることにする。

マグネシウム (にがり顆粒 2gを摂取。


就寝。

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