田中玲子個展を観て空珠を購入して外食をする
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某日。
本日の夜は、定期的に外食する唯一の場所でパートナーと一緒に食べる予定になっている。パートナーとはその前に西荻窪にあるギャラリーフェイストゥフェイスで待ち合わせしている。それまでは各自別行動。
外食予約時間よりも早めに外出して交通機関を乗り継いで用事を済ませてから西荻窪に向かう。パートナーは早めに西荻窪に居たらしい。大岩食堂でランチを取り、NONAで草木染め刺し子用糸を、古書音羽館でボルヘス ビオイ=カサーレス「ドン・イシドロ・パロディ六つの難事件」(岩波書店、2002)
と「ボルヘス伝」(白水社、2002)
ギャラリーフェイストゥフェイスに入る。パートナーも到着。開催中の田中玲子作品展「空珠」を観る。
田中さん作品は展示会場での鑑賞者による撮影は禁止。購入した後は作品を撮影できるけれども。
DM画像
フェイストゥフェイスでは2年ぶりの個展になる。2年前、2023年の個展についてはエントリー「田中玲子個展を観て作品を購入し、小林達也さん個展のDMが届く」で記している。パートナーと自分は作品を購入している。これらの作品についてはエントリー「北嶋勇佑 個展を観て、購入した田中玲子作品を受け取る」で記している。
田中さんは2013年から個展での発表を開始している。パートナーと自分は最初期からコツコツと作品を購入し、何度もお会いして言葉を交わしている。そういうこともあっていつも丁寧なお手紙と共に展示の連絡を下さる。2024年の馬喰町にあるSAN-AI ギャラリーでの個展には、パートナーも自分もどうしても都合がつかず伺えなかったので、今回は何としても観たかったのだった。
そのSAN-AIギャラリーでの個展のDM写真を同ページより借用。
「今回の展示では雲の動きや空気の流れ、
そこに当たる光の微妙な変化を中心に制作しました。
また会場内では作品にまつわる解説やエピソードなども開示する予定です。
作品や文章をご覧いただき、雲や空を感じていただければ幸いです。 」
作家が在廊されていた。もう12年のお付き合いになることもあり、ギャラリストさんを交えてそれなりに作品をめぐる濃い話をする。作品をよく観にくる方の中には、気象予報士の方やガラスの専門家の方などが居られる。今日は居られなかったけれども前日に来て手書きの気象図を手土産に持ってきたこと。田中さんがそのお土産に大喜びでその人の「サイン」を入れてもらったと嬉しがっていること。光とガラスの関係を科学的に説明した書籍の話。なぜか海外の鑑賞者が極めて少ないこと。日本のガラスと海外のガラスの相違。作品解説の文章をさらに解説してもらう。最初バーナーを用いていたガラス作家も年月が経つほどバーナー使用を止めて吹きガラスに移行していくため、バーナーを用いて制作を継続する作家がとても少ないこと。ガラスという劣化しない素材人間のどの時代にも存在している空と雲を閉じ込めることで、過去現在未来をつなぐこと。など。
パートナーと自分がギャラリーに入った時に居られた2人の方は共に作品を購入されていた。作家との会話から、初めての購入ではないことがわかる。作家との作品をめぐる会話はそれなりに濃い。
パートナーと自分も作品を購入する。パートナーは3点、自分は1点。田中作品に関しては主にパートナーが購入している。購入作品画像は受け取ってから掲載する。
現時点ですでに我々二人は田中さんの作品を誰よりも多く所蔵している。田中さんもそれをご存知で、設置風景を撮影している自分に対してパートナーが「写真を見せて差し上げたら?」と言うので作家にお見せする。
その画像
これはエントリー「前田信明作品とキリム書籍が到着しJoseph Cornell本を読了する」で掲載した写真。前田作品到着・設置に際して撮影したのだった。
画像下部に横に広がっている小さなガラス珠群が田中玲子作品。他に4つ、定期的にお邪魔するお宅に置いてある。
上掲画像下部を拡大
画像をお見せすると田中さんが、心底羨ましそうな顔つきで「いいなあ〜!」と何回も連呼する。このように飾っているところを見ていないし画像も持っていないそうだ。あまりにも「いいなあ〜!」に実感がこもっているので、本日購入した4点をこの棚に設置した後に設置風景を撮影してデータを作家にお送りすると言う話になる。本日購入した4点含め、パートナーと自分の (大部分はパートナーの) 購入作品の選び方・所蔵作品の揃え方が「完璧なんですよ!」と作家がとても嬉しそうにそして羨ましそうに仰る。作家はご自身の作品が大好きなのだった。
所蔵する作品数は確かに多いけれども、12年かけてコツコツ購入したものたちで、長年にわたって購入していればこのようになる。購入したいほど魅力的な作品を作家が長年にわたって制作し続けているということだ。ありがとうございます。
早い時間に来廊されていた別のコレクターさんから「田中玲子作品同窓会」の提案があった由、ギャラリストさんから伺う。各自購入した田中作品から数点選んでギャラリーで展示、ギャラリーに作家もコレクターも集まって懇親会のような、とのこと。作家とお会いしてお話しすることには関心がある自分は、しかしコレクターとの懇親会的なものには興味がない。仮に実施することになったとして、出展を断ることはしないけれども出席はしないかもしれない。出展された作品だけ拝見するかもしれない。さてどうなりますか。
田中さんの個展では空間を何周もしながら作品を観る。作品に触れて回すことができる。回すと全く別の雲模様が現れて別の作品になる。回すたびに異なる作品群を観ることになるので、グルグルと展示空間を周ることになるのだった。今回も作家とお話ししながらそのようにゆっくりと観る。逆光で観るように制作された作品は作家が作品を手にとって逆光で見せて下さる。
長居をした。良い気持ちでギャラリーを出る。
ギャラリストさんによる展示画像がインスタグラムに掲載されている。リンク先の画像前後に渡って作品画像を見ることができる。
冒頭で記した外食先のお店に向かう。
到着。
パートナーは生ビールの後は日本酒をサクサク飲んでいた。自分は山崎と白州をストレートで。長いお付き合いになる店主さんとお話ししながら楽しく食べて飲む。隣の席には、こちらも長年の飲み付き合いになる方がご友人と来られていた。そちらの方とも時々話しながら。
日付が変わる前に帰宅。
マグネシウム (にがり顆粒 2g) を摂取。
Coconut oil pulling、軽くストレッチと腹式呼吸、就寝。
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