高島進展を銀座で観て矢野静明作品との並置を考える

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某日。

エントリー「平松麻個展を代官山で観る」の続き。

ギャラリーを出て代官山駅に戻り東横線で渋谷駅に出る。銀座線に乗り換えて京橋駅で下車する。

奥野ビルに入る。画廊の集まるこのビルがどういうわけかひどく混んでいる。階段で 6Fまで上がる。ビルに設置されているエレベーターは手動開閉式のもの。初めて乗る人もいるのだろう、開閉式のドアを完全に閉めずにエレベーターを後にしてしまい、エレベーターからそのことの通報音が鳴っている。

画廊香月で開催中の高島進 個展「建築する傷口」を観る。

エントリー「購入した高島進さんの作品が届き、ジョニ・ミッチェルの復活を知る」で画像とともに言及したように、自分は高島進作品を4つ所有している。白銅鞮画廊でお会いしたときには、倉庫にある展示していない大作を見せて頂いたこともある。

そうした縁で、個展やグループ展があるたびに、高島さんからDMを頂戴している。今回も頂戴して観に来たのだった。







今回の展示では新しい試みあるいはシリーズが展示されている。ファブリアーノ紙にメタルポイントで紙に陰影や凹凸が生じて表面が毳立つような強さあるいは鋭さで線を引いたもの。


どれも額装されており画像では良さが伝わらないのだが、とりわけ1番惹かれた思った作品はその質が全く伝わらないのだった。

自分が今回1番惹かれた作品の、額装前メイン部分画像を作家のインスタグラムから転載する。


ギャラリストさんに作家の知り合いかどうかを聞かれ、自分が高島さんとお会いしたことがあること、4点作品を所蔵していること、をお伝えすると、いろいろお話しして下さる。素晴らしい作品群の中でとりわけ上のファブリアーノ紙にメタルポイントの作品に1番惹かれることをお伝えすると、作品が際立って美しく見える見方を教えて下さり実際に示して下さる。画廊内の照明を消して、小さく光量の強い光を当てる。すると陰影・凹凸・毳立ちの質感が美しく際立つ。この作品は今回の展示の中でギャラリストさんの一推し作品でもあったようだ。

作家による画像からもよく見えないかもしれないが、作品最下部から遠近法的に奥に向かうように道のようなものが描かれている。周りがアーチで道の先が教会の建物の内部、のような感じだ。

購入しようか迷ったのだが購入しなかった。

購入を考えた理由は、上の作品単品でも素晴らしいのだけれども自分が所蔵しているある作品と並置すると響きあいお互いを引き立て合うと思ったからだった。

自分は矢野静明さんの作品をいくつか所蔵している。その中に、木炭で描かれた、サイズ1150x1130(mm) と大きなサイズの作品がある。


額装込みでも今回1番惹かれた高島作品は500x400(mm) 程度でサイズ的には矢野作品とは異なるのだけれども、奥に向かう道があること、どちらも祈りを喚起すること、黒と白のコントラストで両作品が引き立て合うこと、から両作品を並置すれば響き合うと思い、購入を考えたのだった。

売約済みの作品が多い中なぜか上の作品はまだ購入可能で迷ったのだが購入しなかった。自宅には物理的に両作品を並置して設置するスペースがないこと、金銭的に新生活下での購入は厳しいこと、が理由だった。

ギャラリーを出る。渋谷駅に戻りCrisp Salad Works で本日第2食目を摂る。Earthy Nutty Crunchy をベースに、ほうれん草をケールに変更、アボカド・オリーヴオイル・塩胡椒を追加、タヒニソース多め、にアレンジして食す。

食後の珈琲を飲みに、ウィリアムモリス珈琲&ギャラリーに行く。いつものようにモカを飲みながら店主さんとお話しする。ウィリアムモリスで展示をしたことのある版画作家のタダジュンさんが来店される。初めてお会いする。最近亡くなられたお父様で装丁家の多田進さんがウィリアムモリスで展示されている時にお会いしたこと、先ほど平松麻さんの個展を観てきたこと、そこに版画も展示されていてタダジュンさんが平松さんの版画の師匠なんですよね、など、タダジュンさんと少しお話しする。

ウィリアムモリスを出て帰宅する。

移動中、Radian, Juxtaposition を聴いた。


ビタミン
C (L-アスコルビン酸 1.5g程度) 、マグネシウム (にがり顆粒 2gを摂取。

 

Coconut oil pulling、軽くストレッチと腹式呼吸、就寝。

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