所蔵する矢野静明さんの赤い作品などを観て料理を作る
(
某日。
Steve Reich, Octet, Music For Large Ensemble, & Violin Phase
などを聴く。
Marcia B. Hall, The Power of Color: Five Centuries of European Painting (Yale University Press, 2019)
に触発されて自宅にある色彩を改めて観ている。エントリー「ヨーロッパ絵画における色彩に関する書籍を読み、自然草木藍染糸の色彩を堪能する」「桂離宮についての書籍を買い逃し、所蔵する小林達也さん・内海聖史さんの絵画を観る」の流れ。
15世紀イタリア絵画の章で、絵画に使用されているウルトラマリン ultramarine (聖母マリアの衣服)、ヴァーミリオン vermillion、ゴールドという3つの色について記述されていた。
ヴァーミリオンではないけれども、赤色主体の作品を2点、少し茶色みがかった赤を加えれば4点、自分は所蔵している。いずれもこのブログで言及したことのある矢野静明さんによる作品。改めて観る。
タイトル: 囲み-赤 (2014)
410x320(mm)
インク、パステル、ブラックジェッソ、キャンバス
赤い色はパステルのもの。目を画面に近づけていくと異なった表情が見えてくる。
異なる赤の水彩絵の具が構成する複雑な色合い。厚手の和紙を使用したさまざまな絵画作品を切り取って貼り付けることで成立している。コラージュともパピエ・コレとも言い難い。右半分の上から8割程度を占めている部分はもともとそれ自体で独立の1つの作品だったとのこと。複雑な赤い水彩の中に、インクや木炭で滲みのような形状・文字・紋様・形象を成すような成さないような線、が描かれてることで複雑さが増す。その下部に2つの異なる赤い横長部分がある。これらの部分もそれぞれ別作品だったものを切り取って貼り付けている。中央の縦長の分とその真ん中やや下にある正方形に近い青色の部分、及び左半分の形態と色彩が異なっている部分、も同様にそれぞれ別作品だったものを切り取って貼り付けてある。複数の赤い水彩絵の具を染み込ませては布巾で拭き取るというプロセスを何度も何度も繰り返して出来上がる、なめし革のような質感のアルシュ水彩紙がそのようにいくつも貼り付けられていて物理的にも重みのある作品になっている。
茶色がかった作品の1つ
上掲作品同様、複雑な水彩絵の具の色彩が染み込んだなめし革のような和紙に、点描が施され、十字架や四角形・三角形などの図形が散りばめられ、何とも言えない複雑な紋様群が画面を構成している。
最後の1点
水彩、アルシュ水彩紙
水彩絵の具の色彩の複雑さと紙の質感は上掲2作品と同じ。青も入っている。
(1) 画面の大部分を占める、複数の水彩を画面に染み込ませては布で拭き取ることを繰り返すことで生まれる複雑な、矢野作品として珍しい色彩で満たされた、なめし革のような質感の紙の部分; (2) 画面右端と最下部の細い青い部分; (3) 画面中央上下と下部左右に見られる8つの小さな円形部分; (4) 画面下部の濃い色彩の長方形のような部分。
これらはそれぞれ別の紙による別々の作品を切り取ったもの。(2)の上に(1)が、(1)の上に 5つの(3)と(4)が、そして3つの(3)が(2)と(4)とにまたがるように、 貼り付けられてこの作品はできている。
赤繋がりで、所蔵している宮脇周作さんの赤い作品も観る。こちらは油彩の赤。
7つのりんご (2023)
242 x 333 (mm) (F4)
油彩、キャンバス
宮脇作品についてはエントリー「YUKI-SISで宮脇周作展を観て作品を購入する」「YUKI-SISで購入した宮脇周作作品を受け取り頂戴した柘榴と洋梨を食す」で詳しく記している。
これら全ての作品は部屋に設置してあり在宅であれば毎日観ているのだが、改めて観てやはり素晴らしいと思う。まあ自分がそのように感じる作品だからこそ購入しているので当たり前の話だ。他の人はそのように感じないだろう。セカンダリーマーケットでの金銭的価値はないのだろう。そもそも投資目的で購入したのではない。
夜はパートナーの料理を作る。
きゅうりの自家製味噌添え。切っただけのトマト。主菜として豚肉搾菜和えを作る。きゅうりは伸ばし棒で叩いて潰し一口大にする。搾菜を適量粗みじん切りにする。生姜を少量と茗荷を2本、千切りにする。玉ねぎは薄くスライスして水に晒し辛みを取る。豚ロースを茹でて水で冷やす。全てをボールに入れる。ごま油を加え黒胡椒を強めに振りカイエンヌペッパーを一振りして混ぜる。醤油少々、塩、で味を整える。
茗荷と搾菜がよく合う。さっぱりとしていてごま油の濃くもあり美味しかったようで何より。
6:00 起床。
NY市場終値をチェック。
グラス一杯の水を飲んで柱サボテンとボトルツリーをヴェランダに出す。
シャワー。
大きめのカップに珈琲を淹れる。オーガニック豆 20g、260ml。飲みながら読書など。
スロージョギング。腕立て伏せ10回x 10セット。
9:00-9:30 第一食。自炊。マグネシウム (にがり顆粒 2g)、ビタミンB (Dear-Natura Mix)、ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g)、ビタミンD3 (Health Thru Nutrition 10,000Iu)、亜鉛 (Dear-Natura, 14mg)、ルテイン、ゼアキサンチン、コリンサプリ、タウリンサプリ (1000mg)、ナイアシンアミド (500mg)、イヌリン粉末 6g、グリシン粉末 3gを摂取。
ストレッチ。ホットココア (オーガニック、非アルカリ処理)。
音楽、雑用、休憩。
15:30-16:00 第二食。自炊。ビタミンC (L-アスコルビン酸 1.5g程度) を摂取。
オーガニック生姜粉末を溶いた熱い生姜湯を飲む。
マグネシウム (にがり顆粒 2g) を摂取。
Coconut oil pulling、軽くストレッチと腹式呼吸、就寝。
)
コメント
コメントを投稿